プロフィール

 

教員基礎情報
氏名 黒坂 俊昭(クロサカ トシアキ) 所属 音楽学
ローマ字 KUROSAKA Toshiaki 専攻
性別
生年月日 1954/11/19


学歴
入学卒業学校名学部・学科学位
 1978年03月大阪大学文学部美学科音楽学専攻卒業 文学士 (卒業論文) クラウディオ・モンテヴェルディの《オルフェーオ》  
 1984年03月大阪大学大学院文学研究科(芸術学専攻)博士前期課程修了 文学修士 (修士論文) モンテヴェルディと西洋近代音楽の成立:オペラ《ポッペアの戴冠》をめぐって  
 1987年03月大阪大学大学院文学研究科(芸術学専攻)博士後期課程単位取得退学  
職歴(相愛大学)
開始年月終了年月学校名所属職名授業名
1988年04月1990年03月相愛大学音楽学部専任講師西洋音楽史、音楽学演習
1990年04月1996年03月相愛大学音楽学部助教授西洋音楽史、音楽美学、楽書講読
1996年04月現在に至る相愛大学音楽学部教授音楽学概説、西洋音楽史、音楽学研究
職歴(相愛大学以外)
開始年月終了年月学校名所属職名授業名
1986年04月1987年03月神戸学院女子短期大学 非常勤講師音楽史特講
1986年04月1988年03月大阪音楽大学音楽学部非常勤講師西洋音楽史「オペラ」
1987年04月1988年03月神戸学院女子短期大学 専任講師音楽史特講、日本音楽史
1989年04月2007年03月大阪音楽大学音楽学部非常勤講師西洋音楽史概論、音楽美学
1990年04月現在に至る神戸松蔭女子学院大学文学部非常勤講師音楽入門
1991年04月2013年03月仁愛女子短期大学音楽科非常勤講師音楽史特講
所属学会
日本音楽学会 / イタリア学会 / 美学会 / キリスト教礼拝音楽学会
学協会活動
開始年月終了年月所属役職名
1976年09月現在に至る音楽学会 (現、日本音楽学会) 会員 
1976年09月現在に至る美学会会員 
1981年07月1985年03月音楽学会 (現、日本音楽学会) 役員: 幹事 
1989年04月1993年03月日本音楽学会役員: 委員 
1992年04月現在に至るイタリア学会会員 
1995年04月1999年03月日本音楽学会役員: 委員 
2001年04月現在に至るキリスト教礼拝音楽学会会員 
2003年04月2007年03月日本音楽学会役員: 委員 
2003年04月2007年03月日本音楽学会学会誌 『音楽学』(第49巻~第52巻) 査読委員・編集委員 
2008年04月2014年03月日本高等教育評価機構評価員 
2014年04月2016年03月日本高等教育評価機構 大学評価員団長
社会貢献活動等
開始年月終了年月事項
1982年09月1982年09月明石オペラ協会公演 オペラ《フィガロの結婚》 舞台監督助手
1983年05月1983年05月明石オペラ協会公演 オペラ《夕鶴》 演出助手
1983年10月1983年10月明石オペラ協会公演 オペラ《魔笛》 舞台監督助手
1991年11月1991年11月大阪市民大学開放講座講師
1993年05月1993年09月武生ユニバーシティ講座講師
1993年10月1994年02月鯖江市民大学講座講師
1993年10月1993年10月大阪市民大学開放講座講師
1994年10月1995年02月武生ユニバーシティ講座講師
1995年06月1995年06月武生国際音楽祭 ’95講座講師
1998年12月1998年12月(学術シンポジウム)「20世紀音楽《フランスの寄与》」 コーディネート及び司会
1999年02月1999年02月NHKハイヴィジョン・オペラシアター オペラ《仮面舞踏会》 解説
2002年10月2002年10月相愛大学音楽研究所 レクチャー・コンサート No.1「ショパン・音楽の旅: F.ショパンの生涯とその名曲を訪ねて」の企画・監修
2003年10月2003年10月相愛大学音楽研究所 レクチャー・コンサート No.2「ショパン・音楽の旅: F. ショパンを名曲を訪ねて」の企画・監修
2005年04月2005年04月日本高等教育評価機構評価員 (現在に至る)
2005年10月2005年10月相愛大学音楽研究所 レクチャー・コンサート No.3「ポーランドを愛したもう一人の巨匠: K. シマノフスキの生涯を訪ねて」の企画・監修
2006年04月2011年09月神戸新聞文化センター講師
2008年04月2009年03月日本高等教育評価機構認証評価担当評価員 (大学機関別認証評価の実施)
2009年04月2010年03月日本高等教育評価機構認証評価担当評価員 (大学機関別認証評価の実施)(まで)
2012年08月2012年08月大学・専修学校等オープン講座講師
2012年11月2012年11月甲陽学院中学校同窓生講演会講師
受賞歴
受賞年月事項受賞者
2013年02月"Za zasługi dla UMFC" w roku 25-lecia podpisania umowy bilateralnej o współpracy (相愛大学とショパン音楽大学の協力合意書に基づく、25年間に亘るショパン音楽大学UMFCに対する功労) 
授業科目等(現年度を含む過去3ヶ年)
年度学期授業名
2009前期音楽と人生
2009前期西洋音楽史A
2009前期楽書講読B
2009前期特殊研究Ⅲ
2009前期音楽学概説
2009前期音楽学基礎研究
2009前期西洋音楽研究B
2009前期音楽と人生
2009前期楽書講読(ドイツ語)
2009前期西洋音楽史概説(1)
2009前期西洋音楽史概説(2)
2009前期西洋音楽史各論B
2009前期西洋音楽史A
2009前期楽書講読B
2009前期音楽学概説
2009前期音楽学基礎研究
2009前期音楽学概説
2009前期音楽学基礎研究
2009前期西洋音楽史演習
2009前期音楽学研究(1)
2009前期西洋音楽研究B
2009後期西洋音楽研究B
2009後期音楽学研究(1)
2009後期西洋音楽史演習
2009後期音楽学基礎研究
2009後期音楽学概説
2009後期音楽学基礎研究
2009後期音楽学概説
2009後期楽書講読B
2009後期西洋音楽史A
2009後期西洋音楽史各論B
2009後期西洋音楽史概説(2)
2009後期西洋音楽史概説(1)
2009後期楽書講読(ドイツ語)
2009後期西洋音楽研究B
2009後期音楽学基礎研究
2009後期音楽学概説
2009後期特殊研究Ⅲ
2009後期楽書講読B
2009後期西洋音楽史A
2010前期西洋音楽史特殊講義B
2010前期特殊研究Ⅲ
2010前期音楽と人生
2010前期音楽と人生
2010前期西洋音楽史概説(1)
2010前期西洋音楽史各論A
2010前期西洋音楽史B
2010前期音楽学演習A
2010前期音楽学演習B
2010前期音楽学概説
2010前期音楽学基礎研究
2010前期音楽学概説
2010前期音楽学基礎研究(2)
2010前期西洋音楽史演習
2010前期音楽学基礎研究(1)
2010後期音楽学基礎研究(1)
2010後期西洋音楽史演習
2010後期音楽学基礎研究(2)
2010後期音楽学概説
2010後期音楽学基礎研究
2010後期音楽学概説
2010後期音楽学演習B
2010後期音楽学演習A
2010後期西洋音楽史B
2010後期西洋音楽史各論A
2010後期西洋音楽史概説(1)
2010後期特殊研究Ⅲ
2011前期音楽学演習B(専攻科)
2011前期特殊研究Ⅱ
2011前期特殊研究Ⅲ
2011前期音楽学概説A
2011前期音楽学概説
2011前期音楽学基礎研究
2011前期西洋音楽史演習
2011前期音楽学演習A(1)
2011前期音楽学演習A(2)再
2011前期音楽学演習B
2011後期音楽学演習B
2011後期音楽学演習A(2)再
2011後期音楽学演習A(1)
2011後期西洋音楽史演習
2011後期音楽学基礎研究
2011後期音楽学概説
2011後期音楽学概説B
2011後期特殊研究Ⅲ
2011後期特殊研究Ⅱ
2011後期音楽学演習B(専攻科)
2012前期音楽の歴史A
2012前期楽書講読(ドイツ語)Ⅰ
2012前期音楽学概説A
2012前期音楽学基礎研究A
2012前期西洋音楽史演習A
2012前期特殊研究Ⅲ
2012前期西洋音楽史演習
2012前期音楽学演習B
2012前期楽書講読(ドイツ語)
2012後期楽書講読(ドイツ語)
2012後期音楽学演習B
2012後期西洋音楽史演習
2012後期特殊研究Ⅲ
2012後期西洋音楽史演習B
2012後期音楽学基礎研究B
2012後期音楽学概説B
2012後期楽書講読(ドイツ語)Ⅱ
2012後期音楽の歴史B
2013前期西洋音楽史概説
2013前期西洋音楽史概説
2013前期特殊研究Ⅲ
2013前期音楽美学
2013前期音楽の歴史A
2013前期音楽学概説A
2013前期音楽学演習ⅠA
2013前期西洋音楽史A
2013前期音楽美学(1)
2013後期音楽美学(2)
2013後期西洋音楽史B
2013後期音楽学演習ⅠB
2013後期音楽学概説B
2013後期音楽の歴史B
2013後期音楽美学
2013後期特殊研究Ⅲ
2013後期西洋音楽史概説
2013後期西洋音楽史概説
2014前期音楽学概説A
2014前期音楽学基礎研究A
2014前期西洋音楽史演習A
2014前期音楽学演習ⅡA
2014前期音楽の歴史A
2014前期西洋音楽史A
2014前期音楽美学
2014前期特殊研究Ⅲ
2014後期特殊研究Ⅲ
2014後期西洋音楽史B
2014後期西洋音楽史各論A
2014後期音楽の歴史B
2014後期音楽学演習ⅡB
2014後期西洋音楽史演習B
2014後期音楽学基礎研究B
2014後期音楽学概説B
2015前期特殊研究Ⅲ
2015前期西洋音楽史A
2015前期西洋音楽史各論A
2015前期音楽美学
2015前期西洋音楽史演習A
2015前期音楽学基礎研究A
2015前期楽書講読(英語)Ⅰ
2015前期音楽学研究A
2015後期音楽学研究B
2015後期楽書講読(英語)Ⅱ
2015後期音楽学基礎研究B
2015後期西洋音楽史演習B
2015後期西洋音楽史各論B
2015後期西洋音楽史B
2015後期特殊研究Ⅲ
2016前期特殊研究Ⅲ
2016前期西洋音楽史A
2016前期音楽の歴史A
2016前期西洋音楽史演習A
2016前期音楽学基礎研究A
2016前期卒業演習
2016後期卒業研究
2016後期音楽学基礎研究B
2016後期西洋音楽史演習B
2016後期音楽療法演習
2016後期西洋音楽史B
2016後期特殊研究Ⅲ
2017前期西洋音楽史A
2017前期特殊研究Ⅲ
2017前期音楽学概説A
2017前期西洋音楽史演習A
2017前期音楽学研究A
2017前期卒業研究
2017前期音楽の歴史
2017前期音楽の歴史A
2017後期卒業研究
2017後期音楽学研究B
2017後期西洋音楽史演習B
2017後期音楽学概説B
2017後期特殊研究Ⅲ
2017後期西洋音楽史B
2018前期特殊研究Ⅲ
2018前期音楽キャリアデザイン
2018前期西洋音楽史各論A
2018前期西洋音楽史A
2018前期西洋音楽史特別演習A
2018前期副科特別実技Ⅰ
2018前期西洋芸術音楽総合演習Ⅰ
2018前期音楽学概説A
2018前期楽書講読(英語)Ⅰ
2018前期楽書講読(英語)Ⅱ
2018前期卒業演習
2018後期卒業研究
2018後期音楽学概説B
2018後期西洋芸術音楽総合演習Ⅱ
2018後期副科特別実技Ⅰ
2018後期西洋音楽史特別演習A
2018後期西洋音楽史B
2018後期西洋音楽史各論B
2018後期音楽美学
2018後期特殊研究Ⅲ
2019前期特殊研究Ⅲ
2019前期西洋音楽史A
2019前期西洋音楽史(中世・ルネッサンス・バロック)
2019前期音楽学概説A
2019前期西洋音楽史演習A
2019前期音楽学演習ⅠA
2019前期音楽学基礎研究A
2019前期楽書講読(英語)Ⅰ
2019前期楽書講読(英語)ⅠA
2019前期音楽の歴史と文化A
2019前期西洋音楽史特別演習A
2019前期西洋音楽史特別演習B
2019前期副科特別実技Ⅰ
2019前期副科特別実技Ⅱ
2019前期作品研究報告書制作(2)
2019前期音楽学研究演習Ⅰ
2019前期音楽学研究演習Ⅱ
2019前期西洋芸術音楽総合演習Ⅰ
2019後期西洋芸術音楽総合演習Ⅱ
2019後期音楽学研究演習Ⅰ
2019後期作品研究報告書制作(2)
2019後期音楽学研究演習Ⅱ
2019後期副科特別実技Ⅰ
2019後期西洋音楽史特別演習B
2019後期西洋音楽史特別演習A
2019後期副科特別実技Ⅱ
2019後期楽書講読(英語)ⅠB
2019後期楽書講読(英語)Ⅱ
2019後期音楽学基礎研究B
2019後期音楽学演習ⅠB
2019後期音楽学概説B
2019後期西洋音楽史(古典派・ロマン派)
2019後期西洋音楽史B
2019後期特殊研究Ⅲ
2019後期音楽の楽しみ
その他の教育活動
年度学内学外
2010ショパン音楽大学夏期講習引率(19日間) 
2011ショパン音楽大学夏期講習引率(21日間) 
2011 国立情報学研究所学術機関リポジトリ構築連携支援事業 DRF-ARMS 主題ワークショップ「美大・音大・体大から論文以外の学術成果を発信する」における講演 (12月22日)
2012ショパン音楽大学夏期講習引率(19日間) 

教員研究業績
研究分野: 音楽学 / 西洋音楽史
研究キーワード: ポーランド音楽 / ルネサンス期とバロック期 / キリスト教音楽
教育上の能力に関する事項
教育方法の実践例
開始年月終了年月表題概要
2002年04月2011年01月教科書に代えて、授業毎に自作のプリントを作成(毎年改正)西洋音楽史の授業において、ヨーロッパの音楽の歴史を全25回に分けて講義するにあたって、その各々の授業について自作のテキストを作成した。またそのテキストには、授業で用いられる楽曲について、ほとんどの楽譜(大曲の場合は一部分)を添付している。一般に音楽史に関する書籍は音楽の様式を追っていくのに対し、配布プリントではそれに加えて、音楽を西洋史全般と関連させ、受講生にヨーロッパの歴史に息づく音楽の有様を解説している。
職務上の実績に関する事項
その他
日付事項概要
2000年4月1日研究誌の編集・発刊、レクチャー・コンサートの開催音楽研究所長として「研究誌の編集・発刊」: 第7巻(平成12年度)~第11巻(平成21年度) 「レクチャー・コンサートの開催: 平成14年、15年、17年
研究業績に関する事項
著書
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
ポロネーズをめぐって共著2013年12月ポーランド広報文化センター (ふくろう出版)関口時正、田口雅弘pp. 11-25 
論文・解説等
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
「中世ポーランド音楽の研究(1): 単旋律の宗教歌をめぐって」単著2007年03月音楽研究(相愛大学音楽研究所)第10巻 pp.1-11西洋クラシカル音楽の中欧・東欧的起源を探究し、その音楽の中欧・東欧的展開を検討するために、まず中欧において地理的のみならず民族的・文化的に、就中音楽的に大きな位置を占めるポーランドに限定し、上記に挙げた問題の検討を行なった。
「ポーランド音楽と西欧音楽との関係: 第16回ショパン国際ピアノ・コンクールの場合」単著2012年03月研究論集(相愛大学)第28巻  pp.73-882010年に開催された「第16回ショパン国際ピアノ・コンクール」の内容及び結果から、ポーランド音楽に対して語られる「ポーランド的要素」と「西欧的要素」の止揚した演奏が主流となってきていることを明らかにし、ポーランド音楽に新しい理解が生まれていることを説いた。
Wpływ muzyki polskiej na muzykę europejską w okresie renesensu i baroku (tłmacz: Renata Sowińska-Mitsui) 単著2012年12月Forum Polska Konferencja 2012 pp. 62-74ポーランドを代表する音楽「ポロネーズ」が誕生し確立するまでの過程を、マレンツィオ Luca Marenzio のマドリガーレ全曲、及びドイツのバロック音楽の源泉集 DDT (Denkmäler Deutscher Tonkunst 全65巻)を詳細に分析することによって解明しようと試み、その影響を解明にした。また一方で、そのポロネーズが西欧音楽に与えた逆向きの影響について検討した。
山田耕筰がめざした音楽単著2015年12月山田耕筰先生没後50年記念演奏会実行委員会 「元相愛大学音楽学部教授・初代学部長 山田耕筰先生没後50年記念演奏会プログラム」 pp. 6~7山田の作曲した有名な《赤とんぼ》は日本音楽だろうか、といった問いから始め、彼の音楽が本質的にドイツ音楽であり、山田自身、それに気づき、そこから脱出しようと考えていた。それをめざして山田は「融合芸術論」などの概念を考案していくが、音楽と身体運動との係わりが重要であるとまで進みながらも、新しい概念による音楽を創造するといった目的まで達することができなかったことを解説した。
近代日本における「音楽」と「音楽学」単著2016年03月総合研究センター報告書「近代化と学問」 (相愛大学総合研究センター) pp. 159-174明治期に入り、邦楽に替わって歌われるようになった唱歌をはじめとする音楽や西欧諸国から導入されたクラシック音楽について紹介し、他方で当時の「美」と「芸術」についての概念を検討することによって、それらの音楽の在り方を明らかにした。またそのような音楽についての当時の研究状況に始まり、その頃より70年ほど経た第二次世界大戦後に設立された音楽学会についてその現在に到る変遷や今後の方向性について考察した。
17世紀におけるイタリア音楽とポーランド音楽の相互影響に関する一側面単著2017年03月相愛大学 研究論集第32巻 pp. 1~1717世紀のイタリア音楽とポーランド音楽の関係に目を向けると、当時の西洋音楽の最先端を進んでいたイタリア音楽がポーランド音楽に一方的に影響をを及ぼしているように思われる。しかしその影響は、詳細に観れば、イタリア音楽は単純にポーランドの流入してはいない。例えば、イタリア音楽は17世紀に入ると、宗教的な傾向よりも世俗的な傾向を強めたのに対し、ポーランドでは宗教的な色彩が濃く、イタリア音楽の理論や構造を受け入れながらも、それを宗教的な方向へ向けようとしていたのである。さらに興味深いことには、ポーランド音楽の宗教性がイタリア音楽へ影響を及ぼし、ポーランドで活動するイタリア人作曲家によるポーランド語によるポーランドの聖人を讃える歌を作曲させた。ここに、音楽における宗教的な精神が、イタリア音楽からポーランド音楽へ向かう方向とは反対方向、つまりポーランド音楽からイタリア音楽に及ぼされていった様子を観ることができる。一方的でない両者の音楽の関係の一端が示せたと思う。 [査読有]
中世西欧音楽の聖と俗単著2018年03月相愛大学宗教部 法輪 第29号 pp.19~24 西欧の中世では、教会の音楽と世俗の音楽には、音楽を構成する音組織そのものが相違していたが、14世紀に入るとその相違は見られなくなった。それは両者の融合による解消のように見えるが、実態は13世紀以前の教会音楽が恣意的に区別していた仕切りが取り払われたことに因るものであった。  一方、生活において我々は聖と俗とを分離して捉える習慣があるが、それも実態は聖に包まれた中で、直接神仏と関わる部分と直接関わらない部分とに分離したものにすぎない。要するに音楽はすべてが宗教的活動であり、その中で直接神仏を讃える音楽が宗教音楽、そうでないものが世俗音楽とされているのである。  そのように捉えると、次に我々の音楽活動における人間性の存在が問われてくる。その際、仏に守られ、しかも人間性を尊重した浄土真宗のみ教えこそが我々の音楽活動を支えてくれることを解説した。
講演会
題目年月概要
音楽の成果を機関リポジトリに載せる問題点2010年12月DRF(デジタルリポジトリ連合)が主催するワークショップ(芸術・音楽・体育)「DRF-ARMS 美大・音大・体大から論文以外の学術成果を発信する」(於:東京藝術大学)において、音楽大学における研究・教育成果をリポジトリに載せてオープン・アクセス化した状態で発信する問題点を分析し、紹介している。
ルネサンス期・バロック期におけるポーランド音楽の西欧音楽への影響: ポロネーズをめぐって2012年12月2012年12月8日(土)、駐日ポーランド共和国大使館多目的ホールで開催された「フォーラム・ポーランド 2012年会議」に於いて、 ポーランドを代表する「ポロネーズ」が誕生するにあたって受けた西欧からの影響、またその形成過程及び確立後にそのポロネーズが西欧音楽に与えた逆向きの影響を考察し、解説した。
近代日本における『音楽』の概念2014年02月相愛大学総合研究センター公開講座(於:相愛大学)。 明治期より西洋音楽が日本に導入されたことは広く知られるところであるが、それがもたらした音楽文化の変化について解説すると共に、音楽を研究する分野に於ける変遷、すなわち音楽学の導入のされ方についても考察した。その結果、「音楽」の持つ概念が明治期から現代に近づくにつれて、次第に美的なものから遠ざかる傾向にあることも説いた。
ショパンとサンド ~ ピアノを愛してピアノに愛され 2016年12月神戸新聞文化センター(於:神戸新聞文化センター教室)「KCCシリーズ講演会: 偉人が愛した女性たち第4回」 フリデリク・ショパンとジョルジュ・サンドは、一見甘く魅惑的な関係によって結ばれていたかのように捉えられている。確かにショパンの楽曲には、そういった感情を反映するような作品も少なくない。しかし二人の関係はそのようなものではなかった。胸の病に侵されたショパンがサンドに甘えていたのに対し、サンドはショパンを母性的な愛情で包んでいた。ショパンは、ロシアなどに支配されたポーランドが独立を勝ち得るように、ポーランド民族を奮起させるポロネーズなどを作曲したが、それを可能にしたのはサンドの母性的な愛情であった。この関係を楽曲への影響を示しながら解説した。
山田耕筰のめざした音楽2017年03月相愛大学総合研究センター公開講座(於:相愛大学)。 山田耕筰(1886-1965)の歌曲は、歌詞に日本語が用いられているが、音楽自体は西洋近代の調性音楽である。また山田はベルリンに留学し、西洋音楽のアカデミックな作品の真髄を学ぼうと考えていた。これらの状況から観れば、山田は日本語を歌詞とする歌曲と純粋なドイツ音楽の作曲をめざしていたと思われる。前者は確かに山田のライフワークの一つとなったが、後者は日本人として馴染むことができず、新たな音楽の確立を求めようとした。その結果、山田は独自の新しい音楽として、音楽が身体と呼応し演奏家が自己の心身を一体化させる瞬間を感じ取るような作品を手掛けるようになった。ただこの理念による音楽は、山田によっては完成されず、その後も顧みられていない。しかし100年を経た今、音楽がさまざまな局面で身体と協調する様子が見え始め、ここに山田のめざした音楽がようやく実現される時が来たと予感させる状況について解説した。
その他
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
[演奏会プログラム] 赤穂国際音楽祭 Le Pont 2009単著2009年10月赤穂ハーモニーホール・赤穂ロイヤルホテル pp. 9-13ショスタコヴィッチの《チェロとピアノのためのソナタ》、ブラームスの《弦楽六重奏曲》など、4日間にわたる全演奏曲目(12曲)のプログラム・ノートを作成した。平成21年10月9日~10月12日
[翻訳](ポーランド語) Jan WĘCOWSKI: Polska Muzyka Religijna (Zaryz Dziejów) Ⅲ. Barok (ヤン・ヴェンツォフスキ著: ポーランドの宗教音楽 (歴史的概観) Ⅲ.バロック期単著2010年03月音楽研究(相愛大学音楽研究所)第11巻  pp.59-81ポーランドのバロック期に展開された宗教音楽について、その理念に始まり、中心地、楽曲形式、演奏形式、作曲家などについて詳細に紹介されたレポートを翻訳した。