プロフィール

 

教員基礎情報
氏名 川崎 真由子 (カワサキ マユコ) 所属 音楽学科
ローマ字 専攻


学歴
入学卒業学校名学部・学科学位
2008年04月2012年03月国立音楽大学音楽学部 音楽文化デザイン学科 音楽創作専攻学士(音楽)
2012年04月2014年03月国立音楽大学大学院音楽研究科 修士課程 作曲専攻修士(音楽)

教員研究業績
研究分野:
研究キーワード:
研究業績に関する事項
論文・解説等
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
モーリス・ラヴェルの対位法―室内楽作品を中心に―単著2014年03月国立音楽大学大学院音楽研究科修士論文  ラヴェルはその和声法については度々論じられてきたが、彼の作曲法の神髄とされる新しい和声や明晰な形式は、対位法にこそ支えられているのではないかということを、室内楽曲の分析を中心に考察した。第1章ではナショナリズムの台頭と国民音楽協会の設立、パリ音楽院の教育改革よって生じた、対位法と室内楽曲の関連を述べた。第2章では、ラヴェルの室内楽曲の概要を述べるとともに、第3章の楽曲分析の導入として彼の特徴的な音楽語法を分類。第3章では《クープランの墓》より〈フーガ〉、《ピアノ三重奏曲》、《ヴァイオリンとチェロのためのソナタ》の楽曲分析をし、対位法が楽曲中どのような役割を担っているか考察した。
「シュトックハウゼンとジョン・ケージ」〜打楽器ソロ曲の楽譜からの創造〜講師:菅原淳報告単著2017年07月日本ソルフェージュ研究協議会会報第22号  日本ソルフェージュ研究協議会で行われた、読売日本交響楽団の主に主席ティンパニ奏者を務める傍ら、作曲家に委嘱をし多くの日本初演をしてきた菅原淳氏による講演の報告。シュトックハウゼン《チクルス》、ジョン・ケージ《一人の打楽器奏者のための27分10.554秒》等の譜面を用い、演奏者の視点から打楽器音楽の可能性について講演を行った。
ラヴェルの対位法―《クープランの墓》第2曲〈フーガ〉を用いたソルフェージュ教育―単著2018年03月洗足学園音楽大学教職課程年報  音楽は多面的な要素で形成されているが、ソルフェージュの聴覚訓練として一般的な聴音は、正確な音程とリズムの聴取に偏りやすい。ラヴェルは新しい和声法や明瞭な形式の支えとして様々な対位法を用いたが、中でも《クープランの墓》第2曲〈フーガ〉は、旋律や声部、強弱、音域、様式を一貫して抑制することで、構成音階(旋法)がもたらす色彩の変容と線の絡み合いの聴取に傾注した作品である。本稿ではこの作品を用いて、正確な音程とリズム、旋律と伴奏とは異なる音楽聴取のための、聴覚訓練を考察することをその意図とする。
演奏会・展示会等
名称会場年月演奏等の内容
その手は菓子である~萩原朔太郎の詩による~台東区旧東京音楽学校奏楽堂「平成23年度奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第18回本選会」2011年05月Sop.馬原裕子、Vib.安江佐和子。平成23年度奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第18回一般の部第3位受賞。萩原朔太郎の「その手は菓子である」をテキストに用いて作曲。詩の構造を音楽に置き換えるとともに、詩の内容から感じ取れるグロテスクと可愛らしさの同居を目指した。Vib.とSop.の奏法を探求し、様々な音色を使って詩の世界を表現した。
ピアノ~小笠原鳥類の詩による~東京オペラシティリサイタルホール「第30回現音作曲新人賞本選会」2013年11月Sop.太田真紀、B.Cl.菊池秀夫。第30回現音作曲新人賞(第1位)受賞。曲は小笠原鳥類の詩「ピアノ」をテキストに用い、リリシズムを排除した場所で、言葉を生き物のようにうねうねとさせることをコンセプトに作曲されている。敢えて文章という枠組みを与えることで、音楽の流れ(文法)の中での断絶や挿入、繰返しによるショックでもって言葉そのものを際立たせようと試みた。一見バラバラの単語に同じ歌唱法や和音を与え統一することで、言葉はもはや元とは異なった意味を持ち始め、テキストの時制に合わせてテンポを変えることで、単語よりも大きな単位での断絶を行った。そこに生まれる緊張によって、音楽はうねうねと蠢く生物へと変容する。
New York 1954-55Tenri Curtual Institute(US)及び代官山ヒルサイドプラザ「TOKYO TO NEW YORK 2016」2016年11月Cl.Thomas Piercy、Pf.Taka Kigawa、田中翔一朗。TOKYO TO NEW YORK 2016公募入選。クラリネットは本来滑らかな音色を特徴とするが、あえてこの楽器でザラザラとした音楽を生み出せないかと考え、この曲を作曲した。タイトルは、作曲にあたりインスパイアされた、1954-55年のニューヨークのスナップ写真を収めたウィリアム・クラインの写真集による。写真はいわゆる”アレ・ブレ・ボケ”の手法で撮影されており、写真の荒れた粒子、ぼやけた輪郭には、当時のニューヨークの沸き立つエネルギーが溢れている。音楽においても、隣接する膨大なエネルギーにより、空白にその余韻や静かな持続を感じることができるのではないか。それがこの創作にあたっての興味の一つである。
ラヴェルの様式によるフーガスタジオリリタ「金沢昭奈×Quartet Vitaニューイヤーコンサート」2019年01月1st.Vn.田中安梨、2nd.Vn.加藤由佳、Va.橋本歩、Vc.小川真貴。山口博史著「パリ音楽院の方式によるフーガ書法」(音楽之友社)掲載。調性のエネルギーとストレット等の対位法技法によって緊張を作り出す元来のフーガに対して、ラヴェルは旋法を用いることで、より微細な色彩を表わそうとした。一部調性的な部分もあるが、それはあくまでも旋法との対比により色彩の差を出そうとしたものである。一貫した3声、クライマックスにおいて敢えてピアニッシモを指定すること、緻密に計算された黄金分割、狭い音域といった様々な抑制、そして〈フーガ〉というとりわけ抑制された様式を用いることで、彼は微細な色彩と線の絡み合いの聴取を見事に成功させている。上記のような《クープランの墓》のフーガに見られる特徴、またそれが作曲されたRavel中期の作品に見られる語法を用い、弦楽四重奏のためのフーガを作曲した。
ヴァイオリンとバスクラリネットのための「くちばし 丈夫でとがる」杉並公会堂及び京都ロームシアター「カルチエミュジコ クラリネット&ヴァイオリンデュオコンセール ノートゥス-南からの風」2019年06月B.Cl.菊地秀夫、Vn.印田千裕。フランス現代音楽を中心としたコンサート企画、書籍出版などを行う音楽集団カルチエミュジコによる委嘱初演。ポルトガル大使館後援。近作は友人の詩人である小笠原鳥類氏の作品に見られるような言葉の間にある摩擦を音楽で表現することを考えてきた。前年にはパリ音楽院古楽科教授のRaphaël Picazos氏のノートルダム楽派講習会に参加し、氏が歌う倚音の美しさを、ぶつかり合い、協和する空間の中で表現することを試みた。
その他
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
清水敬一監修『必ず役立つ 合唱の本』「第5章 合唱のためのザ・名曲選…選曲のためのレパートリー・リスト」選曲共著2013年02月ヤマハミュージックメディア  日本の代表的な合唱曲100曲を選曲。できるだけアマチュア合唱団で取り上げやすいものを中心に、コンクール向けの曲や芸術性が高い名曲も取り上げた。混成合唱、女声合唱、男声合唱、2部合唱、児童合唱に分けて、作曲者、作詩者、難易度、演奏時間、編成、作曲年、出版社を調査し、リスト化した。
丸谷明夫監修『必ず役立つ 吹奏楽ハンドブック マーチ編』「第3章 現役作曲家に聞くマーチ名曲の魅力」松尾義男インタビュー執筆共著2013年12月ヤマハミュージックメディア  マーチを多数作曲し、日本スーザ協会会員でもある松尾義男氏に、マーチの魅力についてインタビューし、記事を執筆した。執筆にあたり、事実関係の確認、楽譜の調査も行った。
天野正道著『吹奏楽部員のための和声がわかる本』校正共著2014年03月ヤマハミュージックメディア  音楽史的・音楽理論的に誤った記述がないか、楽譜に誤りはないか、編曲に和声的誤りがないか、また音楽を専門としない一般の吹奏楽部員にもわかりやすい表現か、偏った表現はないかという点から校正を行った。
八木澤教司著『吹奏楽のための音楽形式がわかる本』校正共著2015年05月ヤマハミュージックメディア  音楽史的・音楽理論的に誤った記述がないか、楽譜に誤りはないか、編曲に和声的誤りがないか、また音楽を専門としない一般の吹奏楽部員にもわかりやすい表現か、偏った表現はないかという点から校正を行った。
『詩と思想10月号』対談掲載「FRIENDS」共著2015年10月土曜美術社出版販売  詩人・小笠原鳥類とのコラボレーションと対談。コラボレーションした曲の作曲過程や、作曲家の視点から分析した詩、詩人の視点から分析した楽曲について、また、お互いの創作方法の共通点や相違点について対談した。
大泉学園ゆめりあホール『国立音楽大学フランス音楽研究会30周年記念コンサート』楽曲解説執筆「フランス鍵盤音楽の変遷~そのリズムと色彩~」単著2015年10月国立音楽大学フランス音楽研究会  ラモー、ショパン、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、サティ、ミヨー、タイユフェールのピアノ曲の解説。演奏される楽曲を中心に据え、フランスにおける鍵盤音楽の変遷を音楽史に沿って、リズムと色彩の側面から辿った。
山口博史著『パリ音楽院の方式によるフーガ書法』「第6章フーガの様々な様式」楽譜・解説掲載「style Ravelのフーガ」共著2016年02月音楽之友社  ラヴェルスタイルのフーガの楽譜と解説の掲載。大学院修士論文のテーマであった「ラヴェルの対位法」の研究結果により得られた技法を用い、作曲した。ラヴェル中期に用いられる特徴的な技法、また「フーガ」をラヴェルがどのように捉えていたか解説した。
『詩と思想10月号』特集企画「現代音楽vs現代詩」、小笠原鳥類との共同企画、座談会記事掲載、寄稿「音楽と言葉の間で、エチュード」共著2016年10月土曜美術社出版販売  福士則夫(作曲家)、松平敬(声楽家)、川崎真由子、小笠原鳥類(詩人)、広瀬大志(詩人)による座談会掲載。作曲家、声楽家、詩人が会し、現代詩と現代音楽における歴史的、あるいは構造的共通点・相違点、自らの“現代”音楽/詩観について語り合い、新たなコラボレーションの形を模索した。また、「言葉によって音を発生させること」をテーマに、自身を含め福士則夫、松平敬、篠田昌伸(作曲家)、山田岳(ギタリスト)、小笠原鳥類、広瀬大志、石井宏紀(詩人)、野村喜和男(詩人)、佐藤勇介(詩人)、榎本櫻湖(詩人)による現代音楽と現代詩についての論考が掲載された。
けやきホール『Carbuncle Sax Debut Recital』楽曲解説執筆単著2016年10月Carbuncle Sax  F.ティケリ《Back Burner》、C.パスカル《サクソフォーン四重奏曲》、A.ベルノー《サクソフォーン四重奏曲》楽曲解説。作曲家の簡単なプロフィールとともに、楽曲分析の視点から、音楽の専門家以外にもわかりやすく解説した。
演奏会企画「山口博史先生追悼演奏会」四谷区民ホール共著2017年09月山口博史先生追悼演奏会実行委員会  演奏会実行委員として、演奏会の企画、運営をした。