プロフィール

 

教員基礎情報
氏名 川崎 真由子 (カワサキ マユコ) 所属 音楽学科 / 作曲
ローマ字 専攻 作曲
性別
生年月日 1989/07/05


学歴
入学卒業学校名学部・学科学位
2008年04月2012年03月国立音楽大学音楽学部 音楽文化デザイン学科 音楽創作専攻学士(音楽)
2012年04月2014年03月国立音楽大学大学院音楽研究科 修士課程 作曲専攻修士(音楽)
職歴(相愛大学)
開始年月終了年月学校名所属職名授業名
2020年04月現在に至る相愛大学音楽学部音楽学科特別任用講師 
2020年04月現在に至る相愛高等学校音楽科非常勤講師 
職歴(相愛大学以外)
開始年月終了年月学校名所属職名授業名
2017年04月現在に至る尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科および音楽応用学科非常勤講師 
2017年04月現在に至る洗足学園音楽大学音楽学部非常勤講師 
2019年04月現在に至る尚美学園大学大学院芸術情報研究科非常勤講師 
学協会活動
開始年月終了年月所属役職名
2012年04月現在に至る日本ソルフェージュ研究協議会正会員
2014年05月現在に至る日仏現代音楽協会正会員
2018年04月現在に至る日本ソルフェージュ研究協議会書記委員
受賞歴
受賞年月事項受賞者
2011年05月平成23年度奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第18回一般の部第3位 
2012年09月第12回TIAA全日本作曲家コンクール歌曲部門審査員賞(最高位) 
2012年09月第12回TIAA全日本作曲家コンクール室内楽部門入選 
2013年04月第11回弘前桜の園作曲コンクール一般部門第3位 
2014年01月第30回現音作曲新人賞(第1位) 
2016年11月TOKYO TO NEW YORK 2016公募入選 
授業科目等(現年度を含む過去3ヶ年)
年度学期授業名
2021前期和声法基礎演習Ⅰ
2021前期和声法演習Ⅰ
2021前期和声法演習Ⅲ
2021前期ソルフェージュⅠ
2021後期ソルフェージュⅢ
2021後期音楽の楽しみ
2021後期和声法基礎演習Ⅱ
2021後期和声法演習Ⅳ
2021後期ソルフェージュⅡ
2021後期ソルフェージュⅣ
2021後期和声法演習Ⅱ
2022前期和声法基礎演習Ⅰ
2022前期和声法演習Ⅰ
2022前期ソルフェージュⅠ
2022前期和声法演習Ⅲ
2022前期ソルフェージュⅢ
2022後期和声法基礎演習Ⅱ
2022後期和声法演習Ⅱ
2022後期和声法演習Ⅳ
2022後期ソルフェージュⅡ
2022後期ソルフェージュⅣ
2022後期音楽の楽しみ

教員研究業績
研究分野: 音楽理論、ソルフェージュ、作曲
研究キーワード: 和声、対位法、ソルフェージュ、現代音楽
教育上の能力に関する事項
教育方法の実践例
開始年月終了年月表題概要
2020年04月現在に至る視聴覚機器と歌唱活動、ピアノの活用担当する全ての科目で視聴覚機器を使い、多くの科目では歌唱活動など体を使って音楽を感じる活動を行なっている。これにより、音楽理論は演奏と結びついていること、オーケストラに馴染みのない学生にも映像を頻繁に見せることにより身近に感じさせること、そして音楽は机上のものではなく身体活動とともにあることを実感させることができた。また、「和声法演習」等理論系の書法を学ぶ科目では、学生が解いた課題を必ずピアノで音出しをし、音楽的な良い耳を養う活動をした。
2020年04月現在に至る他科目と連動した授業運営「和声法演習」と「ソルフェージュ」は音楽学部のほとんどの学生の必修科目である。そのため、一方の授業で学んだことをもう一方の授業でも活かせるよう関連づけて 指導することによって、音楽が様々な要素によって成り立っていること、学んだ理論が実践に役立つことを指導した。
2020年04月現在に至る学生個人の能力・興味に合った課題選択1回生授業の「和声法演習Ⅰ/Ⅱ」および「ソルフェージュⅠ/Ⅱ」は、入学時点での学生個々の能力に差があるため、クラス分け試験を行いレベル別にクラス分けをして授業を行なっている。授業内では必ず机間指導を行い学生の様子を観察しながら個々にアドヴァイスを行い、提出された課題は必ず添削して返却している。また、用いる課題は履修者のレベルだけでなく専攻にも合わせ、より興味を引き出せるようにした。
2020年04月現在に至る言語活動による音楽能力の育成音楽や自らの考えを言葉で表現することは音楽家にとって重要な能力で ある。「和声法基礎演習」、「和声法演習」では、ある和音の効果や表現方法の一例を必ず音源を聴いて感じ取るだけでなく、言葉で指導してきた。期末試験では、楽譜の一部をこれまで学んだ音楽用語を使って分析し具体的な演奏の工夫を考えさせる問題を出したが、自ら理論的に考えた良い回答が多数あった。
2020年04月現在に至るICTを活用した教育実践対面授業が行えない間、もしくは健康上の理由でオンライン受講を希望する学生に対し、全ての担当科目において動画配信を行った。また、録音や録画をウェブ上で学生とやり取りし、添削を行った。プリントだけでなくその解説動画を毎回配信し、またアーカイブを残しておくことで、学生の授業外の学習にも役立てた。
2020年04月現在に至るリトミックを活用した授業運営「和声法演習Ⅰ」では和音の機能に合わせて体を動かす、「ソルフェージュⅠ」ではボールを活用して西洋音楽の「拍」「リズム」「音高」に関わる空間やエネルギーの概念を可視化するなど、リトミックを一部用いた授業運営をしている。これにより、演奏することは身体活動であるということの実感を伴う指導を行っている。
作成した教科書、教材
開始年月終了年月表題概要
2020年04月現在に至る和声法基礎演習Ⅰ/Ⅱ教材「和声法基礎演習」は指定テキストがないため、毎回の授業でポ イントをわかりやすくまとめたプリントを配布した。毎回授業に出なければ解説が手に入らないという、学生の欠席防止にも繋がったと考える。
2020年04月現在に至る「和声法演習Ⅰ〜Ⅳ」教材「和声法基礎演習Ⅰ〜Ⅳ」では毎回の授業でポ イントをわかりやすくまとめたプリント、また履修生の専攻に合わせて関連する楽譜を配布し、分析も行なった。毎回授業に出なければ解説が手に入らないという、学生の欠席防止にも繋がったと考える。
2020年04月現在に至る「ソルフェージュⅠ〜Ⅳ」教材「ソルフェージュI〜IV」は能力別にクラス編成をしているため、毎年度受け持つ履修者の能力や専攻に合わせ、聴音課題、視唱課題、リズム課 題、クレ読み課題、スコアリーディング課題など作成した。履修者の専攻に合わせたフォルマシオン・ミュジカルを積極的に取り入れている。
2020年04月現在に至る全ての担当科目における動画教材対面授業が行えない間、もしくは健康上の理由でオンライン受講を希望する学生に対し、全ての担当科目において動画配信や音源課題の配信を行った。プリントだけでなくその解説動画を毎回配信し、またアーカイブを残しておくことで、学生の授業外の学習にも役立てた。ウェブ上で聴音課題を何回も聴けるようにすることで、学生個々のレベルにあった指導につながった。
職務上の実績に関する事項
免許・資格
日付免許・資格概要
2014年3月31日中学校教諭専修免許(音楽) 
2014年3月31日高等学校教諭専修免許(音楽) 
実務の経験を有する者についての特記事項
日付特記事項概要
2014年6月21日 「必ず役立つ 吹奏楽ハンドブック 和声編」執筆ヤマハミュージックメディア出版。一般の吹奏楽部員向けに、演奏と聴取によって和声を感じることに重点を置き、機能和声の基礎知識を解説した。また、吹奏楽でよく演奏されるバルトーク、ラヴェル、ドビュッシー、レスピーギ、R.シュトラウスの近代和声についても解説。演奏して和声を感じる ことを目的としたアンサンブルのための和声課題を作成し、和声進行や終止、非和声音の解説と連動した演奏のポイントを記述した。共著者:小林 恵子、山手寿子、鹿野智子、林育宏、郡恭一郎。
2018年3月30日論文「ラヴェルの対位法―《クープランの墓》第2曲〈フーガ〉を用いたソルフェージュ教育―」公刊「洗足学園音楽大学教職課程年報」に掲載。教職課程再過程認定のために執筆。なお、和声については上記書籍により審査を合格している。ラ ヴェルの対位法の分類及び、「フーガ」を用いて、正確な音程とリズム、旋律と伴奏とは異なる音楽聴取のための、聴覚訓練を考察することをその意図とする。
2019年11月3日日本ソルフェージュ研究協議会 研究発表日本ソルフェージュ研究協議会第11回研究発表会にて、自著論文「ラヴェルの対位法―《クープランの墓》第2曲〈フーガ〉を 用いたソルフェージュ教育―」において論じた授業方法の実践報告を行った。
研究業績に関する事項
著書
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
必ず役立つ 吹奏楽ハンドブック 和声編共著2014年06月ヤマハミュージックメディア  和声の知識の有無によって、演奏には差がつく。一般の吹奏楽部員向けに、演奏と聴取によって和声を感じることに重点を置き、機能和声の基礎知識を解説した。また、吹奏楽でよく演奏されるバルトーク、ラヴェル、ドビュッシー、レスピーギ、R.シュトラウスの近代和声についても解説。演奏して和声を感じることを目的としたアンサンブルのための和声課題を作成し、和声進行や終止、非和声音の解説と連動した演奏のポイントを記述した。共著者:小林恵子、山手寿子、鹿野智子、林育宏、郡恭一郎。
論文・解説等
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
モーリス・ラヴェルの対位法―室内楽作品を中心に―単著2014年03月国立音楽大学大学院音楽研究科修士論文  ラヴェルはその和声法については度々論じられてきたが、彼の作曲法の神髄とされる新しい和声や明晰な形式は、対位法にこそ支えられているのではないかということを、室内楽曲の分析を中心に考察した。第1章ではナショナリズムの台頭と国民音楽協会の設立、パリ音楽院の教育改革よって生じた、対位法と室内楽曲の関連を述べた。第2章では、ラヴェルの室内楽曲の概要を述べるとともに、第3章の楽曲分析の導入として彼の特徴的な音楽語法を分類。第3章では《クープランの墓》より〈フーガ〉、《ピアノ三重奏曲》、《ヴァイオリンとチェロのためのソナタ》の楽曲分析をし、対位法が楽曲中どのような役割を担っているか考察した。
『詩と思想10月号』対談掲載「FRIENDS」共著2015年10月土曜美術社出版販売小笠原鳥類 詩人・小笠原鳥類とのコラボレーションと対談。コラボレーションした曲の作曲過程や、作曲家の視点から分析した詩、詩人の視点から分析した楽曲について、また、お互いの創作方法の共通点や相違点について対談した。
大泉学園ゆめりあホール『国立音楽大学フランス音楽研究会30周年記念コンサート』楽曲解説執筆「フランス鍵盤音楽の変遷~そのリズムと色彩~」単著2015年10月国立音楽大学フランス音楽研究会   ラモー、ショパン、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、サティ、ミヨー、タイユフェールのピアノ曲の解説。演奏される楽曲を中心に据え、フランスにおける鍵盤音楽の変遷を音楽史に沿って、リズムと色彩の側面から辿った。
大泉学園ゆめりあホール『国立音楽大学フランス音楽研究会30周年記念コンサート』楽曲解説執筆「フランス鍵盤音楽の変遷~そのリズムと色彩~」単著2015年10月国立音楽大学フランス音楽研究会   ラモー、ショパン、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、サティ、ミヨー、タイユフェールのピアノ曲の解説。演奏される楽曲を中心に据え、フランスにおける鍵盤音楽の変遷を音楽史に沿って、リズムと色彩の側面から辿った。
山口博史著『パリ音楽院の方式によるフーガ書法』「第6章フーガの様々な様式」楽譜・解説掲載「style Ravelのフーガ」共著2016年02月音楽之友社 山口博史 ラヴェルスタイルのフーガの楽譜と解説の掲載。大学院修士論文のテーマであった「ラヴェルの対位法」の研究結果により得られた技法を用い、作曲した。ラヴェル中期に用いられる特徴的な技法、また「フーガ」をラヴェルがどのように捉えていたか解説した。
『詩と思想10月号』特集企画「現代音楽vs現代詩」、小笠原鳥類との共同企画、座談会記事掲載、寄稿「音楽と言葉の間で、エチュード」共著2016年10月土曜美術社出版販売石井宏紀、榎本櫻湖、小笠原鳥類、佐藤勇介、篠田昌伸、野村喜和男、広瀬大志、福士則夫、松平敬、山田岳 福士則夫(作曲家)、松平敬(声楽家)、川崎真由子、小笠原鳥類(詩人)、広瀬大志(詩人)による座談会掲載。作曲家、声楽家、詩人が会し、現代詩と現代音楽における歴史的、あるいは構造的共通点・相違点、自らの“現代”音楽/詩観について語り合い、新たなコラボレーションの形を模索した。また、「言葉によって音を発生させること」をテーマに、自身を含め福士則夫、松平敬、篠田昌伸(作曲家)、山田岳(ギタリスト)、小笠原鳥類、広瀬大志、石井宏紀(詩人)、野村喜和男(詩人)、佐藤勇介(詩人)、榎本櫻湖(詩人)による現代音楽と現代詩についての論考が掲載された。
けやきホール『Carbuncle Sax Debut Recital』楽曲解説執筆単著2016年10月Carbuncle Sax  F.ティケリ《Back Burner》、C.パスカル《サクソフォーン四重奏曲》、A.ベルノー《サクソフォーン四重奏曲》楽曲解説。作曲家の簡単なプロフィールとともに、楽曲分析の視点から、音楽の専門家以外にもわかりやすく解説した。
「シュトックハウゼンとジョン・ケージ」〜打楽器ソロ曲の楽譜からの創造〜講師:菅原淳報告単著2017年07月日本ソルフェージュ研究協議会会報第22号  日本ソルフェージュ研究協議会で行われた、読売日本交響楽団の主に主席ティンパニ奏者を務める傍ら、作曲家に委嘱をし多くの日本初演をしてきた菅原淳氏による講演の報告。シュトックハウゼン《チクルス》、ジョン・ケージ《一人の打楽器奏者のための27分10.554秒》等の譜面を用い、演奏者の視点から打楽器音楽の可能性について講演を行った。
ラヴェルの対位法―《クープランの墓》第2曲〈フーガ〉を用いたソルフェージュ教育―単著2018年03月洗足学園音楽大学教職課程年報  音楽は多面的な要素で形成されているが、ソルフェージュの聴覚訓練として一般的な聴音は、正確な音程とリズムの聴取に偏りやすい。ラヴェルは新しい和声法や明瞭な形式の支えとして様々な対位法を用いたが、中でも《クープランの墓》第2曲〈フーガ〉は、旋律や声部、強弱、音域、様式を一貫して抑制することで、構成音階(旋法)がもたらす色彩の変容と線の絡み合いの聴取に傾注した作品である。本稿ではこの作品を用いて、正確な音程とリズム、旋律と伴奏とは異なる音楽聴取のための、聴覚訓練を考察することをその意図とする。
《クープランの墓》第2曲〈フーガ〉を用いたソルフェージュ教育―対位法教育と聴取の検証―単著2020年04月日本ソルフェージュ研究協議会2019年度活動記録  日本ソルフェージュ研究協議会第11回研究発表会の実施報告。
演奏会・展示会等
名称会場年月演奏等の内容
檸檬~ヴァイオリンとピアノのための~国立音楽大学2008年11月Vn.西槇恵利、Pf.加藤未奈。梶原基次郎の小説「檸檬」に着想を得て作曲、慢性的な憂鬱、一過性の幸福、暴力性を表現した。不協和音程を用いた無調和声を探求し、調性の外で和声による緊張と弛緩の様々な方法を試みた。拡張されたソナタ形式。
ライラック~アルトサクソフォンとピアノのための~杉並公会堂小ホール2009年02月A.Sax.池原亜紀、Pf.安藤綾乃。4音による一つの音列が、和声や様々な方法による有機的発展によって表情を変えていくことで楽曲を構成 した。
The Crab Nebula国立音楽大学講堂2009年11月Fl.佐藤結香、Cl.飯塚友衣、Tp.古澤若奈、Vn.藤井麻 由、Va.佐久間遥、Vc.岡林麻里子、Pf.正村恵、Cond.冨 田実里。学内オーディションより選抜。The Crab Neblaとは、おうし座の角に位置する1000年ほど前に爆発が観測された 超新星の名残がなおも膨張していく姿である。中心では中性子星が明滅を繰返し、同時に0.33/秒の周期で電波 やX線を出しながら可視光線で星雲全体を照らしている。12音列によるテーマの変形で色彩と膨張を、パルスによって中性子星を表現した。
恐ろしく憂鬱なる~萩原朔太郎の詩による~杉並公会堂小ホール2010年03月Sop.米津知実、Fi.佐藤結香、Pf.大澤里紗。第12回TIAA全日本作曲家コンクール歌曲 部門審査員賞(最高位)受賞。萩原朔太郎「恐ろしく憂鬱なる」をテキストに用いて作曲。詩中に現れる「てふてふ(記述通り発音)」という蝶の羽が空気を打つ音を楽曲全体のモチーフとして使用した。
hyperornamental国立音楽大学2010年06月A.Sax.岩渕みずき。純粋さへ行きつくためのある種の反語的道程として、あるいは自身を 含め効率主義者になりがちである現代人への否定として。「装飾すること」をテーマに作曲した。タイトルは過度を意味する接頭語hyperとornamental(飾り立てた)による造語。
Dans le style de FAURÉConservatoire a Rayonnement Régional de Nice2010年08月Fl.真壁実希、Pf.川崎真由子。ニース夏期国際アカデ ミーBernard DE CREPY氏のAnalyse et compositionクラス優秀者として発表。フォーレのスタイルによるFl.とPf.のための和声課題。
フーガ国立音楽大学2010年11月サックス四重奏のために作曲。
陰影国立音楽大学講堂2010年11月Fl.佐藤結香、Ob.沖原梓、1st Hr.三木麻生未、2nd Hr. 今井結花、Tp.古澤若奈、Harp 濱田愛美、1st Vn.藤井 麻由、2nd Vn.西槇恵利、Va.渡辺康仁、Vc.三矢憲幸、 Cb.江口翠、Cond.冨田実里。学内オーディションより選抜。ある元となるものに新たな要素が生まれ、それに抗いつつも受容しようとするプロセスを、一つ音列とその倍音からなるもう一つの音列によって構成した。また、物理的な陰りによる色彩的なコントラストをつけるために、三和音や属七の和音を無調音楽の中に取り入れることで、影の効果をより鮮明に表現できるのではないかと考えた。
かつて夜の灰色から浮かび上がり 2011年01月塩尻市立塩尻西部中学校吹奏楽部からアンサンブ ル・コンテストのため委嘱。混成七重奏曲。クレーの同名の絵画から着想を得て。初心者の技術で演奏可能なこと、各パートに見せ場があることに重点を置き、作曲した。また、委嘱先からの要望である「大人っぽい曲」に応 えるため、近代フランス的、武満的な和声を取り入れた。
その手は菓子である~萩原朔太郎の詩による~台東区旧東京音楽学校奏楽堂「平成23年度奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第18回本選会」および「平成23年度奏楽堂日本 歌曲コンクール作曲部門第18 回入賞記念コンサート」2011年05月Sop.馬原裕子、Vib.安江佐和子。平成23年度奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第18回一般の部第3位受賞。萩原朔太郎の「その手は菓子である」をテキストに用いて作曲。詩の構造を音楽に置き換えるとともに、詩の内容から感じ取れるグロテスクと可愛らしさの同居を目指した。Vib.とSop.の奏法を探求し、様々な音色を使って詩の世界を表現した。
≠Pathos大泉学園ゆめりあホール2011年09月Vn.知見寺武、Vc.細井唯。第12回TIAA全日本作曲家コンクー ル室内楽部門入選。計算された美しさをテーマに作曲し た。冒頭のVn.が奏する一節がこの曲の核となっており、 これは作曲者が美しいと感じた音を選び取ったにすぎな い。この何の理屈もないまったくの感情=Pathosをいかにして理論的に定着させるかということが楽曲構造となっている。
フーガホ短調国立音楽大学2011年11月弦楽四重奏のために作曲。自作の主唱によるフーガ。
La jupeけやきホール「戦う!!ヴァイオリン~辺見康孝無伴奏リサイタル~」2011年12月Vn.辺見康孝。一つのものが持つ二面性を表現することをテーマに作曲した。曲はVn.の開放弦から派生した音列、それと対照をなすと考えたもう一つの増4度や半音階を含む音列に基づいて構成される。順番に現れる二つの音列と関連する要素は、次第に各々の楽想を確保し、 最後には16分音符単位で交替する。
かつて夜の灰色から浮かび上がり塩尻レザンホール2012年01月塩尻市立塩尻西部中学校吹奏楽部からの委嘱による自作編曲。混成六重奏曲。
La jupe II国立音楽大学講堂2012年02月指揮:板倉康明、演奏:国立音楽大学有志オーケストラ。 独奏Vn.のための《La jupe》と同様に、二面性をテーマに 作曲した。対極をなす二つの動機が提示され、その交替 によって曲は展開するが、それぞれの時間は次第に短くなり、遂には同居する。しかし、ソロとオーケストラでの表現方法は大きく異なり、二つの側面はより拡張される。そしてその側面の、行き過ぎた拡張によってもととは逆の性格に変容してしまうことはないだろうか。また、同居できていたものが、過剰な拡張というエネルギーにより、他方に飲み込まれてしまうことはないだろうか。以上のことを音楽によって表現することを作曲の意図とした。
Les fleurs杉並公会堂2012年03月Sop.溝淵加奈枝、Fl.佐藤結香、Ob.三上恵未、Cl.草野 裕輝、Bsn.柳澤香澄、Hr.古田龍平、Tp.古澤若奈、Trb. 戸井田晃和、Perc.悪原至、1st Vn.知見寺武、2nd Vn.斎 藤羽奈子、Va.迫田圭、Vc.細井唯、Cb.廣永瞬、Cond.冨田実里。小説や演説でなく 図鑑的な音楽を作ることを試みた。個を並べることで全体を構成する方法を取り、一つ一つの音そのものとより一層向き合うことで自身の作品を客観視し、作曲家と作品の距離を模索した。
フーガ変ロ長調国立音楽大学2012年11月サックス四重奏のために作曲。シューマンのフーガを研究し、主唱・対唱の反行形を用いた。また、サックスの音色を生かすため、B durでモルデントを伴う9/8拍子の牧歌的な主唱を自作した。
ラヴェルの語法による小品国立音楽大学講堂2013年01月Vn.藤井麻由、Vc.岡林麻里子、Pf.正村恵。ラヴェル《ピアノ三重奏曲》を分析し、それはラモーやクープランのオルドルを拡大したものとして考えられたのではないかという考察に至った。この曲は、その考察に基づき《ピアノ三重奏曲》の第3楽章と第4楽章の間に挿入する、第3.5楽章を想定して作曲した。サラバンド風パッサカーユとジーグ風フィナーレの間に置くことを想定し、曲調はガヴォットであり、主題やリズム、調も他の楽章の規則にのっとり関係させた。
スタイル和声課題集国立音楽大学2013年07月弦楽四重奏のためのスタイル和声課題。モーツァルトの和声法を研究し、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、フランク、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルの和声書法・弦楽器書法を用いた課題を作成し、演奏発表した。
ピアノ~小笠原鳥類の詩による~東京オペラシティリサイタルホール「第30回現音作曲新人賞本選会」2013年11月Sop.太田真紀、B.Cl.菊池秀夫。第30回現音作曲新人賞(第1位)受賞。曲は小笠原鳥類の詩「ピアノ」をテキストに用い、リリシズムを排除した場所で、言葉を生き物のようにうねうねとさせることをコンセプトに作曲されている。敢えて文章という枠組みを与えることで、音楽の流れ(文法)の中での断絶や挿入、繰返しによるショックでもって言葉そのものを際立たせようと試みた。一見バラバラの単語に同じ歌唱法や和音を与え統一することで、言葉はもはや元とは異なった意味を持ち始め、テキストの時制に合わせてテンポを変えることで、単語よりも大きな単位での断絶を行った。そこに生まれる緊張によって、音楽はうねうねと蠢く生物へと変容する。
プリペアド・ピアノのための「(機会仕掛けの)鳥のさえずり」国立音楽大学2013年12月Pf. 川崎真由子。プリペアド・ピアノの奏法を研究して作曲。ラモーの《クラヴサン曲集》第6曲〈鳥のさえずり〉を下敷きに、ラヴェルの愛した機械仕掛けの鳥の玩具をプリペアド・ピアノで表現した。
Prélude et Fugue de style Ravel国立音楽大学講堂2014年01月Fl.永瀬有里恵、Ob.椎野未花、Cl.草野裕輝、Bsn.小林香緒理、Hr.幸喜いずみ、Tp.勘堂惟威、1st.Vn.原実和子、2nd.Vn.門倉佑季子、Va.渡辺康仁、Vc.三矢憲幸、Cb.永井桜、Cond.川崎真由子。ラヴェルが作品中で用いた様々な対位法の中から、模倣・異なる主題の組み合わせ・線による和声・ポリリズムを用いて作品とした。プレリュードは主部において8分の9拍子が用いられ、中間部ではその変形が2分の3拍子の新しい主題と組み合わされ、後に完全な形で両主題が組み合わされるという<パントゥム>的な構成を持っている。プレリュードで垂直方向に組み合わされた二つの主題は、水平方向に組み合わされてフーガ主題を作る。
New York 1954-55Tenri Curtual Institute(US)及び代官山ヒルサイドプラザ「TOKYO TO NEW YORK 2016」2016年11月Cl.Thomas Piercy、Pf.Taka Kigawa、田中翔一朗。TOKYO TO NEW YORK 2016公募入選。クラリネットは本来滑らかな音色を特徴とするが、あえてこの楽器でザラザラとした音楽を生み出せないかと考え、この曲を作曲した。タイトルは、作曲にあたりインスパイアされた、1954-55年のニューヨークのスナップ写真を収めたウィリアム・クラインの写真集による。写真はいわゆる”アレ・ブレ・ボケ”の手法で撮影されており、写真の荒れた粒子、ぼやけた輪郭には、当時のニューヨークの沸き立つエネルギーが溢れている。音楽においても、隣接する膨大なエネルギーにより、空白にその余韻や静かな持続を感じることができるのではないか。それがこの創作にあたっての興味の一つである。
ラヴェルの様式によるフーガスタジオリリタ「金沢昭奈×Quartet Vitaニューイヤーコンサート」2019年01月1st.Vn.田中安梨、2nd.Vn.加藤由佳、Va.橋本歩、Vc.小川真貴。山口博史著「パリ音楽院の方式によるフーガ書法」(音楽之友社)掲載。調性のエネルギーとストレット等の対位法技法によって緊張を作り出す元来のフーガに対して、ラヴェルは旋法を用いることで、より微細な色彩を表わそうとした。一部調性的な部分もあるが、それはあくまでも旋法との対比により色彩の差を出そうとしたものである。一貫した3声、クライマックスにおいて敢えてピアニッシモを指定すること、緻密に計算された黄金分割、狭い音域といった様々な抑制、そして〈フーガ〉というとりわけ抑制された様式を用いることで、彼は微細な色彩と線の絡み合いの聴取を見事に成功させている。上記のような《クープランの墓》のフーガに見られる特徴、またそれが作曲されたRavel中期の作品に見られる語法を用い、弦楽四重奏のためのフーガを作曲した。
ヴァイオリンとバスクラリネットのための「くちばし 丈夫でとがる」杉並公会堂及び京都ロームシアター「カルチエミュジコ クラリネット&ヴァイオリンデュオコンセール ノートゥス-南からの風」2019年06月B.Cl.菊地秀夫、Vn.印田千裕。フランス現代音楽を中心としたコンサート企画、書籍出版などを行う音楽集団カルチエミュジコによる委嘱初演。ポルトガル大使館後援。近作は友人の詩人である小笠原鳥類氏の作品に見られるような言葉の間にある摩擦を音楽で表現することを考えてきた。前年にはパリ音楽院古楽科教授のRaphaël Picazos氏のノートルダム楽派講習会に参加し、氏が歌う倚音の美しさを、ぶつかり合い、協和する空間の中で表現することを試みた。
Papillon pour Cor seur北とぴあペガサスホール「近藤圭ホルンリサイタル-現代曲、その可能性-第3回問う」2021年01月Hr.近藤圭。敢えてホルンのイメージとは程遠い蝶の羽ばたきを構成要素とし、従来のホルンとは異なるイメージの音楽創作に挑戦した。グリーグ作曲『抒情小品集第3集』より「蝶々」の冒頭モティーフの音列を用い、シンメトリックな構成となっている。
講演会
題目年月概要
《クープランの墓》第2曲〈フーガ〉を用いたソルフェージュ教育―対 位法教育と聴取の検証―2019年11月日本ソルフェージュ研究協議 会第11回研究発表会にて、研究発表を行った。論文「ラヴェルの対位法―《クープランの墓》第2曲〈フー ガ〉を用いたソルフェージュ教育―」で提案した音を線的 に聴くための聴覚訓練の実践報告。楽曲の構造的な特徴について、演奏を聴いて理解していく授業を対位法のクラスで実施した。その際の学生の気づき、反応の例を曲の部分ごとに紹介した。事前に基本的な厳格対位法を 教えてあったことも奏功し、学生ら鋭敏な反応が見られま した。あらかじめ作品の構造について、あるいは書法一 般についての知識や技能が習得されていると、それらが聴こえるようになるという例を示すことができた。
その他
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
清水敬一監修『必ず役立つ 合唱の本』「第5章 合唱のためのザ・名曲選…選曲のためのレパートリー・リスト」選曲共著2013年02月ヤマハミュージックメディア  日本の代表的な合唱曲100曲を選曲。できるだけアマチュア合唱団で取り上げやすいものを中心に、コンクール向けの曲や芸術性が高い名曲も取り上げた。混成合唱、女声合唱、男声合唱、2部合唱、児童合唱に分けて、作曲者、作詩者、難易度、演奏時間、編成、作曲年、出版社を調査し、リスト化した。
丸谷明夫監修『必ず役立つ 吹奏楽ハンドブック マーチ編』「第3章 現役作曲家に聞くマーチ名曲の魅力」松尾義男インタビュー執筆共著2013年12月ヤマハミュージックメディア  マーチを多数作曲し、日本スーザ協会会員でもある松尾義男氏に、マーチの魅力についてインタビューし、記事を執筆した。執筆にあたり、事実関係の確認、楽譜の調査も行った。
天野正道著『吹奏楽部員のための和声がわかる本』校正共著2014年03月ヤマハミュージックメディア  音楽史的・音楽理論的に誤った記述がないか、楽譜に誤りはないか、編曲に和声的誤りがないか、また音楽を専門としない一般の吹奏楽部員にもわかりやすい表現か、偏った表現はないかという点から校正を行った。
八木澤教司著『吹奏楽のための音楽形式がわかる本』校正共著2015年05月ヤマハミュージックメディア  音楽史的・音楽理論的に誤った記述がないか、楽譜に誤りはないか、編曲に和声的誤りがないか、また音楽を専門としない一般の吹奏楽部員にもわかりやすい表現か、偏った表現はないかという点から校正を行った。
演奏会企画「山口博史先生追悼演奏会」四谷区民ホール共著2017年09月山口博史先生追悼演奏会実行委員会  演奏会実行委員として、演奏会の企画、運営をした。