書名 | 単著・共著 | 年月 | 発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称 | 編者・著者(共著の場合のみ) | 該当ページ数 | 概要 |
(書評)安田二郎『六朝政治史の研究』 | 単著 | 2004年05月 | 「集刊東洋学」91輯 | | 97~104 | 標題の著書の紹介と批評を行った。 |
(学会発表)「東晋時期揚州的流民問題及其歴史意義」 | 単著 | 2004年10月 | 「「社会与国家関係視野下的漢唐歴史変遷」国際学術研討会」華東師範大学 | | | 東晋初期、南下して長江流域に移住した流民に対する王朝の対策について、長江南北岸の居民と江南内地居民とではその方針が異なり、それが王朝の流民に対する利用のあり方と関連したと推測した。 |
(論文)「「都邑」の叙述」 | 単著 | 2005年03月 | 『中国都市研究の史料と方法』大阪市立大学文学研究科都市文化研究センター | | 31~55 | 『史通』の文章を手がかりに、都城を示す「都邑」という概念の独自の内容について分析し、あわせてその概念に含まれる歴史的現象を記述する著作の佚文を収集し、古代中国の都城概念を確認しようと試みた。 |
(訳書)『古代江南の考古学』(羅宗真原著) | 共著 | 2005年05月 | 白帝社 | | | 原著は六朝時代に関する考古学的成果を概説したもので、都城遺跡、帝王の陵墓、貴族豪族墓、墓誌、副葬品、仏教建築遺跡、当時の東西文化交流等が主たる内容。これを平易な内容に再編集して翻訳した。全331頁 |
(概説)「建康、その伝統と革新」 | 単著 | 2005年08月 | 「アジア遊学」78号 | | 34~53 | 東晋南朝の首都建康が、古代中国の伝統的な都城概念と、江南立地による革新的な要素を併せ持つことを述べた。 |
(講演)「日本的東洋史学研究」 | 単著 | 2006年12月 | 包頭師範学院 | | | 日本の東洋史研究の歴史と現状を、代表的研究者とその主要著作、研究主題、研究方法、研究機関等々について紹介した。 |
(著書)『魏晋南北朝における血縁的および地縁的結合の歴史的関係の研究』 | 単著 | 2007年03月 | 科学研究費成果報告書 | | | 貴族制と規定される当時の社会において、家族・一門を中心とする血縁関係と、生活圏を中心とする地縁関係の関連について論じるとともに、問題分析の重要資料である出土墓誌中の人名地名索引を附したもの。全84頁 |
(概説)「日本的東洋史研究」 | 単著 | 2007年08月 | 「陰山学刊」(包頭師範学院)20巻4期 | | 72~76 | 日本の東洋史研究の歴史と現状を、代表的研究者とその主要著作、研究主題、研究方法、研究機関等々について紹介した。 |
(講演)「魏晋南北朝における公文書行政」 | 単著 | 2007年11月 | 第11回「六朝学術学会」湯島聖堂 | | | 魏晋南北朝時期における公文書の種類と機能、及びその行政機構における運用を概観した。 |
(索引)『魏晋南北朝墓誌人名地名索引』 | 共著 | 2008年09月 | 科学研究費研究資料 | | 1~188 | 著録および新出土の魏晋南北朝墓誌の人名・地名索引。全188頁 |
(論文)「晋南朝墓誌と公文書」 | 単著 | 2009年02月 | 『魏晋南北朝史と石刻史料研究の新展開』科学研究費成果報告書別冊 | | | 西晋南朝墓誌に言及される公文書の名称と、尹お湯される原文書原文を集成し、当時の公文書の体系・機能や家庭での保管方法、保管文書の現実的機能等について考察した。 |
(概説)「魏晋南北朝における公文書行政」 | 単著 | 2009年03月 | 「六朝学術学報」11号 | | 135~144 | 魏晋南北朝時期における公文書の種類と機能、及びその行政機構における運用を概観した。 |
(索引)『魏晋南北朝墓誌官職名索引』 | 共著 | 2009年11月 | 文部科学省特定領域研究研究成果報告 | | | 著録および新出土の魏晋南北朝墓誌の官職名索引。全99頁 |
(学会発表)「魏晋南北朝の貴族制と郷里社会」 | 単著 | 2010年05月 | 第2回「日中学者中国古代史論壇」日本教育会館 | | | 魏晋南北朝の貴族制の成立過程については、在地社会(郷里社会)の歴史的な構造の中から、世論を契機として貴族層が形成されたという有力学説があるが、その説を基本として、いったん形成された貴族制の維持に対して在地社会がいかなる役割を果たしたか、もしくは成立した貴族性が在地社会といかなる関係にあったかについて、試論を提示した。 |
(学会発表)「買地券と墓誌の間」 | 単著 | 2010年07月 | 第3回「中国石刻合同研究会」明治大学 | | | 被葬者の墓地購入記録である買地券と、被葬者の出身地・身分・家系などを記録する墓誌は基本的には明確に区別される副葬品であるが、その両者を兼ねる特異な出土遺物が南朝において1件のみ存在する。その内容を分析した。 |
(概説)「魏晋南北朝の貴族制と郷里社会」 | 単著 | 2011年09月 | 『魏晋南北朝における貴族制の形成と三教・文学』汲古書院 | | 7~12 | 魏晋南北朝の貴族制の成立過程については、在地社会(郷里社会)の歴史的な構造の中から、世論を契機として貴族層が形成されたという有力学説があるが、その説を基本として、いったん形成された貴族制の維持に対して在地社会がいかなる役割を果たしたか、もしくは成立した貴族性が在地社会といかなる関係にあったかについて、試論を提示した。 |
(学会発表)「魏晋南北朝都城研究の可能性」 | 単著 | 2013年09月 | 魏晋南北朝史国際シンポジウム「歴史のなかの都城の作用」東京大学 | | | 魏晋南北朝都城研究を概観して、それが都城と一般社会を関連付け、総体的に認識する視点を欠落させる傾向にあったとし、その克服のために、都城圏社会なる方法論的仮説を提唱した。都城圏社会とは、都城が存在することによって、その都城的要素が周辺に拡散した結果、その影響を受けた社会のことである。これによって、都城と一般社会を関連付けた認識が可能になり、従来の都城研究に新しい視野を導入することが期待されると述べた。 |
(コラム)「江南の開発と経済発展」、「豪族と貴族」 | 単著 | 2013年11月 | 『中国経済史』名古屋大学出版会 | | | コラム標題につき、簡単な説明を行った。 |
(国際研究集会趣旨説明)「魏晋南北朝時期「都城圏」社会研究の意図」 | 単著 | 2014年12月 | 国際研究集会「魏晋南北朝の主要都城と都城圏社会」予稿集 | | 1~15 | 従来の魏晋南北朝都城研究が、都城と当該時期の社会との関係を一体的にとらえる認識を欠落させている傾向にあることを問題点として指摘し、その克服のために都城圏社会なる試論的仮説を提出した。都城圏社会とは、都城がその周辺に都城的要素を拡散させ、そのことによって都城の影響を受ける地域である。このような発想によって、都城と社会の緊密な関係を認識することが可能となり、さらに都城そのものの歴史的性格の把握が容易になると論じた。 |
(招待講演)「略論六朝建康与江南社会的発展」 | 単著 | 2015年05月 | 国際高層論壇「六朝建康城・東方大都会」南京六朝博物館 | | | 六朝建康が江南地域の西北部に偏って立地し、しかもその大人口の消費が都市的性格であることから、生産基地である江南東南地区の生産のあり方に商品生産的性格を強くさせるとともに、建康と江南東南地区を結ぶ水上流通交易の反映をもたらし、その沿線地域に輸送業が発展して、この地域の社会的な構造にも影響を及ぼすという、江南地域全体の社会変化と建康の関係を概略的に述べた。 |
「『新中国出土墓誌』刊行20周年記念日中合同中国石刻国際シンポジウム(研討会)報告記」 | 単著 | 2016年04月 | 東方書店、東方、422号 | | 12~16 | 標題のシンポジウムについて、発表内容を紹介し、現在の石刻研究の問題点を指摘した。 |