Profile

 

Basic Infomation
Name SHAKU TESSHU Organization 人文学科 / 大学
Name(Japanese) 釈 徹宗(シャク テッシュウ) Major


Education
Start dateEnd dateNameDepartmentDegree
 03, 1984龍谷大学文学部仏教学科 
 03, 1986龍谷大学大学院文学研究科(修士課程) 真宗学専攻修了文学修士
 03, 1989龍谷大学大学院文学研究科(博士課程) 真宗学専攻修了 単位取得満期退学 
 03, 2001大阪府立大学大学院人間文化研究科(博士課程) 比較文化専攻修了博士(学術)
Job(Souai University)
Start dateEnd dateSchool nameOrganizationJobLesson
04, 199703, 2008相愛大学人文学部非常勤講師 
Job(Except Souai University)
Start dateEnd dateSchool nameOrganizationJobLesson
04, 198903, 2005龍谷大学文学部非常勤講師 
04, 200803, 2010兵庫大学商学福祉学部社会福祉学科教授 
Society
日本印度学仏教学会 / 日本宗教学会 / 日本比較思想学会 / 日本仏教学会
Society
Start dateEnd dateBelongName
05, 1986Up to now日本印度学仏教学会 (現代に至る) 
09, 1991Up to now日本宗教学会 (現代に至る) 
05, 2000Up to now日本比較思想学会 (現代に至る) 
05, 2010Up to now真宗学会理事就任 (現代に至る) 
05, 2010Up to now日本仏教学会理事就任 (現代に至る) 
04, 2011Up to now日本宗教学会評議員
05, 2016Up to now南方熊楠賞選考委員 
04, 2018Up to now大阪市伝統芸能鑑賞会選考委員 
05, 2019Up to now涙骨賞選考委員 
Contribution
Start dateEnd dateItem
02, 2003Up to now認知症高齢者対応共同生活居宅介護むつみ庵 開設
07, 2007Up to nowケアプランセンターかんのん開設
04, 2008Up to now節談説教研究会副会長
04, 2011Up to now学校法人雲雀丘学園評議員
04, 2013Up to now学校法人パドマ幼稚園理事
09, 2013Up to now寺子屋・練心庵主宰
04, 2017Up to now社会福祉法人めぐみ理事
Award
DateItemAward
01, 2009第五回「涙骨賞」優秀賞 (中外日報社) 
06, 2017第五回河合隼雄学芸賞 
09, 2017第七十一回仏教伝道協会文化賞沼田奨励賞 
Lesson (The past three years containing the present fiscal year )
YearTermName
2020First half宗教史
2020First half寺院運営論
2020First half人文学概論
2020First half専門応用演習A
2020First half専門研究演習 (6)
2020All year宗教心理学
2020Second half基礎演習B (5)
2020Second half大阪文化特殊講義
2020Second half宗教学概論B
2020Second half卒業研究 (6)
2021First half寺院運営論
2021First half宗教史
2021First half専門応用演習A (5)
2021First half専門研究演習 (6)
2021First half人文学概論
2021All year宗教心理学
2021Second half基礎演習B (6)
2021Second half大阪文化特殊講義
2021Second half宗教学概論B
2021Second half卒業研究 (6)
2022All year宗教心理学
2022Second half大阪文化特殊講義
Other educational activities
YearIn actOut act
2010シンポジウム開催(2回) 相愛寄席開催。国際仏教文化協会理事
2011東日本大震災ボランティア(教育改革) カエルキャラバン隊(防災指導訓練) シンポジウム開催(2回) 相愛寄席仏教文化学科・應典院共催講座 池田市立小学校・中学校運営委員 国際仏教文化協会理事
2012ボランティアサークル引率・指導(教育改革) シンポジウム開催。 相愛寄席開催。仏教文化学科・應典院共催講座 池田市立小学校・中学校運営委員 国際仏教文化協会理事
2018人文学講座「宗教の共存について考える」 
2019 東京工業大学において「生きづらさと宗教」を講義

Teacher research achievements
Special Field: 比較宗教思想研究 / 宗教文化
Keyword: 宗教 / 仏教 / 真宗
The matter about the capability on education
The example of practice of education technique
Start dateEnd dateTitleOutline
04, 1989Up to now・毎回、WORDによる教材の作成。最新の資料を配布。 ・VTRやパワーポイントを使用したスライド、宗教音楽の録音を使う、などの視聴覚教育を行っている。・実践例の具体的内容 講義の冒頭「世界の宗教ニュース」を取り上げて解説。あるいは、世界の映画や音楽など宗教的文化を取り上げて解説。その後、宗教学や宗教史の講義(このとき、パワーポイントを使って事例紹介)。 毎回、出席カードの裏を使って質問を受け付け、講義中に応答。 講義終了時に、「宗教文化士」の模擬試験問題を使って、宗教理解へのトレーニングを行う。 「オカルト・超常現象」について考察する際、実際に「スプーン曲げ」を行なうなど、リアルに「超常現象問題の場」を体験してもらう。 あるいは、受講生に「自らの立場を明確にして立論」してもらい、さらにその自分の立論に対して反論を試みるなどの思考トレーニングを行なう。「自らの大切なものを紙にいくつか書いて、自分の死をイメージして、次第に紙を捨てていく」という死生学のイメージトレーニングも試みている。 ・当該教育方法を実践した科目 「宗教学」「仏教学」 ・学生の反応 アンケートや試験答案用紙には、これまで多くの学生が「宗教についての理解を深めた」「人間を多様に見る目を養った」などといった記入をしている。 ・実践例の具体的内容 受講生に「応用倫理に関する自らの立場を明確にして立論」してもらい、さらにその自分の立論に対して反論を試みるなどの思考トレーニングを行なう。また、「自らの大切なものを紙にいくつか書いて、自分の死をイメージして、次第に紙を捨てていく」という死生学のイメージトレーニングも試みている。 ・当該教育方法を実践した科目 「生命倫理」 ・学生の反応 生と死について深く学び、「自己決定」とは何かについて自分なりに考えることができた、と述べる受講生が多い。また、ときには感情が高ぶったり、自らの体験とリンクしてしまい、泣き出す受講生もいた。                      ・実践例の具体的内容 内田樹先生と二人でやりとりをしながら講義を進め、その後、受講生の質問に対して応えるという形態を試みた。また、受講生全員を京都の寺院へと連れて行き、いくつか特徴的な場所を回った後、文化について討論を行った。 ・当該教育方法を実践した科目 「比較文化論特殊講義」 ・学生の反応 今でも、もう一度あの講義を行ってもらいたい、という要望が学生から神戸女学院大学の学生課や内田樹先生の方にくると聞いている。 ・実践例の具体的内容 噺家の桂春之輔師匠と共に講義を行っている。私が「宗教と文化」「日本仏教と落語」といった講義を行い、春之輔師匠が芸談を行う。また毎回、噺家さんに来てもらって高座実演をお願いしている。他大学にはないユニークな講義であり、社会人の参加も多い。 ・当該教育を実践した科目 「日本文化特殊講義」
The textbook, teaching materials which were created
Start dateEnd dateTitleOutline
07, 2009Up to now『宗教聖典を乱読する』・テクニカル・タームやキーワードを穴埋めしていくようなプリントを作成。 ・当該科目 「仏教学」「日本の宗教」「仏教の思想」「宗教学」「生命倫理」「人間発達論基礎演習」「宗教と人生」「哲学」「宗教と文化Ⅰ(仏教)」 2009年7月 ヒンドゥー教、神道、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、仏教の聖典を題材に、「宗教とは」を考える比較宗教学書。各宗教が依りどころとする原典を購読することで、それぞれの宗教的情緒や行為様式を語る。文化的背景を重視し、他者とつながることに視点をおいている。(平成元年4月から現在に至るまで)  平成元年4月から現在に至るまで
11, 2009Up to now『ゼロからの宗教の授業』 
Special affairs about those who have experience of business
Start dateEnd dateTitleOutline
 Up to now特定非営利活動法人(NPO)の立ち上げ及び運営。NPO法人によるグループホーム、ケアプランセンターの運営。難病の方へのサポート。少子高齢化に向けての取り組みに関する提言や行政との連携。
Other
Start dateEnd dateTitleOutline
07, 1997Up to now浄土真宗本願寺派で得度。1997年7月31日 浄土真宗本願寺派で得度。
09, 2002Up to nowNPO法人リライフ代表就任。2002年9月1日 NPO法人リライフ代表就任。
05, 2003Up to now八幡山如来寺の第十九世住職2003年5月15日 浄土真宗本願寺派・八幡山如来寺の第十九世住職。
The matter about a track record in the course of duties
License
DateItemOutline
03/01/1984浄土真宗本願寺派教師昭和52年に浄土真宗本願寺派で得度。その後、59年で教師資格取得。
Other
DateItemOutline
05/01/2006浄土真宗本願寺派布教使課程「他宗教」を担当。 平成18年5月より現在
04/01/2007節談説教研究会副会長を担当。 平成19年より現在
The matter about research achievements
Book
NameCollaborationDateNoteEditorPageOutline
『インターネット持仏堂1ーいきなりはじめる浄土真宗ー』Collaboration03, 2005本願寺出版社  フランス現代思想研究者である内田樹氏(神戸女学院大学教授)との往復意見交換によって、「人間」「宗教」「倫理」など多方面において語っている。  往復書簡は「その1」から「その9」までやりとりされ、ラカン・甲野善紀・月光仮面・マタイ伝・ヒューム・レヴィナスと幅広い言説のキャッチボールとなる。さらに、「間狂言」と称して、宗教学の基礎を解説している。  新書化にあたり全編に脚注が付加されている。 共著者:内田樹、釈徹宗                       本人担当部分:抽出不可能
『インターネット持仏堂2ーはじめたばかりの浄土真宗ー』Collaboration03, 2005本願寺出版社  フランス現代思想研究者である内田樹氏(神戸女学院大学教授)との往復意見交換によって、「人間」「宗教」「倫理」など多方面において語っている。  往復書簡は「その1」から「その9」までやりとりされ、ラカン・甲野善紀・月光仮面・マタイ伝・ヒューム・レヴィナスと幅広い言説のキャッチボールとなる。さらに、「間狂言」と称して、宗教学の基礎を解説している。  新書化にあたり全編に脚注が付加されている。 共著者:内田樹、釈徹宗                       本人担当部分:抽出不可能
『いきなりはじめる仏教生活』Single04, 2008バジリコ  自我の肥大に悩む現代人に、仏教の知見を手あたり次第活用して日常を生きる、仏教生活を提案。「プチ出家にプチ修行、合掌して「三帰依文」を唱えれば、今日からあなたも立派なブッディスト」。「これからの人生を仏教徒として生きてみれば、それだけで自由な回路が開けてくる。「いやになったらやめればいい」などと、読者に大胆な提言を行なった著作。
『仏教ではこう考える』Single11, 2008学研  「京都新聞」で2年3ヶ月にわたり連載した「紙上問答」が第一部として掲載されている。難問・奇問・珍問にも誠実に応答するように心がけた。また第二部では、住職としての日常における苦悩を吐露しながら、現代に問題提起するような意図を潜めている。
『いきなりはじめるダンマパダ』Single11, 2008サンガ  平成19年に、7回にわたって應典院という寺院で行われた公開仏教講座が書籍化されたもの。最古の仏典のひとつ『ダンマパダ』をテキストに仏教の基盤から倫理や生活規範、さらには日本仏教との比較まで幅広く語っている。
『不干斎ハビアン』Single01, 2009新潮社  『妙貞問答』によって仏教・儒教・道教・神道を批判し、その後晩年になってキリスト教の批判書『破提宇子』を著した不干斎ハビアン(巴鼻庵)。元・禅僧であったがキリシタンへと改宗し、日本人修道士の中心的存在として活躍した。キリシタン教団の理論的支柱となり、林羅山を始め多くの論者とも宗教論争を戦わせている。しかし、なぜか突如ハビアンはキリシタンを棄教する。彼はなぜ禅僧から修道士となり、またなぜキリシタンを棄教したのか。とにかく、彼の著作『破堤宇子』は、キリシタン教団から「地獄のペスト」と呼ばれ、怖れられたという資料が残っている。 それにしても、世界に先駆けて各宗教をことごとく相対化して論じた日本人がいたのは驚くべきことである。その当時、仏教からキリスト教までを批判した地平を見たこのハビアンの生涯、『妙貞問答』、そして『破堤宇子』を分析・解読することによって、彼がたどり着いた世界を垣間見ようと試みた。そして、その結果、すべての宗教体系を相対化した先に彼がみた光景は、意外にも現代人の身近なところにあるということがわかった。 例えば、ハビアンの宗教態度は、「宗教の個人化」「宗教の無地域化」「道具箱的態度」、これらは現代社会において急増している「あるタイプの宗教的人格」と相似している。ハビアンの思想軌跡を追体験することによって、現代人の宗教性の正体も見えてくるのだ。一方、ハビアンと現代スピリチュアル・ムーブメントとの相違点もある。まず、現代スピリチュアリティのフィールドでは、情報としての宗教性、消費される宗教性、といった感が強い。これに対して、ハビアンは少なくとも、真摯にその宗教の体系を歩み、求道者として生き抜こうとしている。またハビアンの宗教性は、数限りない対話と討論によって練り上げられた強さを感じる。彼の著作は、いずれも立論と反論で構成されているのである。   しばしばハビアンは、宗教者ではなく合理主義者であるとか社会科学者であると評される。しかし、ハビアンが単なる合理主義者だとは思えない。
『現代霊性論』Collaboration02, 2010講談社  生とは、死とは、霊とはなにか? お葬式から、タブー、霊能者、新宗教、カルト、占い依存症、スピリチュアルブームまで、現代の霊性(スピリチュアリティ)への現象学的アプローチ。 「スピリチュアルの毒」にあたらないために、現代日本人のために、連続講座を書籍化したもの。
『現代人の祈り-呪いと祝い』Collaboration07, 2010サンガ  〈他者〉は顔や声や名前をもって〈私〉の前に現れる。 〈私〉は〈他者〉なしには生きられない。 しかし、突き詰めれば〈私〉は、死者を含めた〈他者〉に対して祈ることしかできない。 では、人はいったいどのようなときに祈るのか? 呪いと祝い、顔と人格、仏教と精神医学―― 宗教性の多様な側面を通して、〈私〉と〈他者〉を語る。
『親鸞-救済原理としての絶対他力』Single09, 2010佼成出版社  もはや、近代が行き詰まり、ポストモダン言説もすでに消費され切ってしまった。現代人の宗教性や宗教心の傾向は、「無地域化」「道具化」「個人化」などの特徴が顕著となってきている。このような状況において、我々は親鸞から何を学べるのか、といった論考。
『おてらくご-落語の中の浄土真宗』Single09, 2010本願寺出版社  宗教と芸能との関係から始まり、日本仏教の説教と落語との関係を語った書。落語「お文さん」をリライトして収録。他にも節談説教が1席収録されている。
『おせっかい教育論』Collaboration09, 2010140B  教育とはビジネスではなく、個人の利益追求でもなく、もちろん商品でもない。その本質は「おせっかい」である──。 日本有数の思想家、大学総長、住職、大阪市長の4人が、「街場の学び」と「これからの教育」、そして、それを支える「共同体の再生」について語り合った。 2回で計6時間以上にわたった、3度目はないような濃密な座談会を完全収録。 「知識を得たり、技術を身に付けたり、資格を取ったりして、それで高い年収を得たり、社会的地位や威信を獲得したり、そういう自己利益を達成するために人は教育を受けるのだという思想が広まってしまった。それが教育崩壊の根本にあると思います(本文より)」という内田樹氏の問題提起に始まり、教育を通してニッポン社会の歪みをズバズバ指摘していく、「目からウロコ」の1冊。 第一夜(2009年10月1日、ナカノシマ大学での座談会)、 第二夜(2010年1月、大阪市内某所での完全クローズド座談会)に加え、本書のために4氏が新たに書き下ろした「教育論」(2010年7月)を収録。
『キッパリ生きる仏教生活』Single06, 2011技術評論社  瞑想する、念仏をとなえる、深く呼吸する、お布施する、巡礼する、など。仏教の教えのなかには「身心を調える技法」として使えるものが膨大に含まれている。ひとつひとつは些細であるが、日常で実践していればここぞという時に輝くような小さな仏教的実践をイラスト入りで解説。絶望のどん底に陥った時、病床についた時、臨終の時……思い通りにならない自分を、仏教のスキルでシェイプアップ。仏教二千五百年の智慧を解説。
『覚悟の決め方』Collaboration06, 2011扶桑社  「本書は危険な道に踏み込む『覚悟』を持った、勇気ある僧侶たちの「3・11後」の言説が集められている」(評論家・宮崎哲弥 本書解説より) 地震や津波、制御不能となった原発への不安・恐怖、機能しない行政システムへの怒り、何もできない無力さ……。 日常の儚さ、隣り合わせにある死を体感し、多くの人がいまだ混乱の只中にいるなか、必要とされるのは“日常”を生きる“哲学”。 そのヒントは“仏教”にあった。本書は、地震後の“空虚”への処方箋、価値観の再構築のヒントを、5人の僧侶が仏道の見地からわかりやすく提示。
『自然を生きる』Collaboration07, 2011東京書籍  「タテとヨコ」から見る決定版日本論。 日本人のあるべき姿とは?守るべきものとは? 現代社会の諸側面を禅僧・玄侑宗久氏とともに語る。仏教・道教・儒教などの視点を織り交ぜ、日本文化論を展開。東日本大震災の3週間前の福島で行われた対談をまとめたもの。
『親鸞の迷い』Collaboration09, 2011新潮社  「どのような修行も到底やり通せない身なのですから、地獄こそが、私の落ちゆくところと決まっているのです」。僧として修行の日々を送りながら、なお断つことのできない煩悩の自覚。若き日の親鸞(1173‐1262)が苦悩の末に出会ったのは、「一心に念仏をとなえるだけで、阿弥陀仏の本願の力(他力)によって救われる」という師・法然の教えだった。越後への流罪という苦難を乗り越え、その人生を他力本願の信仰と実践についやした求道者にして浄士真宗の祖・親鸞の生涯を豊富なビジュアルとともに辿り、釈徹宗がわかりやすく解説し、梅原猛が白熱の論考を行っている。
『法然親鸞一遍』Single10, 2011新潮社  “悟り”ではなく、“救い”の道を―。仏教のベクトルに大転換をもたらし、多くの支持を得た日本浄土仏教は、いかにして生まれたのか。念仏を選択し、凡人が救われる道を切り拓いた法然。「その念仏は本物か」と問い続け、「悪人」のための仏道を説いた親鸞。「捨てる・任せる」を徹底し、遊行の境地に達した一遍。浄土宗・真宗・時宗の三祖を比較し、それぞれの「信心」に迫る。
『仏教シネマ』Collaboration11, 2011サンガ  映画という近代を代表するメディアを通して死生観を考察する。生老病死+葬…。スクリーンに描かれた「隠された宗教性」を、釈と秋田光彦氏とが語る。映画作品から感知される「死者のまなざし」は現代を生きる私たちに何を伝えようとしているのか。独特の視点から読み解いていく。
『仏教教理問答』Collaboration12, 2011サンガ  仏教者を自任する評論家・宮崎哲哉氏と僧侶5人との連続対論。仏教の深い教理にまで踏み込んだ真剣な対話を収録。
『浄土真宗の原点を知る』Collaboration12, 2011河出書房  750回大遠忌を機に親鸞の研究史を振り返り、思想の現代性を問う。釈徹宗以外に、松尾剛志、伊東乾、熊谷誠慈、林智康、延塚知道などが執筆。「親鸞研究の今」を知るための一冊。釈徹宗は「親鸞、共振する単独者」を執筆。
『親鸞の教えと歎異抄』Single03, 2012ナツメ社  「浄土真宗にとって極めて大切な聖教であるが、機縁が熟していないものには、容易にこの書を見せてはならない」と言われている歎異抄。親鸞の思想および、歎異抄に込められた真意をていねいに解説する。
『大阪の神さん仏さん』Collaboration10, 2012140B  大阪を神仏から論じた文化論。 大阪の人々の精神性をクリエイトしてきた 住吉大社、四天王寺、生國魂神社、大阪天満宮…などを取り上げる。 土地に根差した神社やお寺に目を向けることから、 大阪という都市や、そこに生きる人々の特性を読み解いていく。 神社やお寺の特徴から大阪という都市の特性を考察したり、キリスト教などと比較することから日本や大阪の信仰のあり方を位置づけたり、独特の視点から語られている。
『ブッダの伝道者たち』Single07, 2013角川選書   
『聖地巡礼ビギニング』Collaboration08, 2013東京書籍   
『この世を仏教で生きる 今から始める他力の暮らし』Collaboration12, 2013本願寺出版社   
『宗教は人を救えるのか』Single05, 2014角川SSC新書   
『日本霊性論』Collaboration08, 2014NHK新書   
『聖地巡礼ライジング』Collaboration03, 2015東京書籍   
『死では終わらない物語について書こうと思う』Single09, 2015文藝春秋   
『歎異抄 信じる心は一つである』Single04, 2016    
『70歳!人と社会の老いの作法』Collaboration08, 2016文春新書   
『ブッダの言葉』Single09, 2016PHP   
『お世話され上手』Single11, 2016ミシマ社   
『随縁つらつら対談』Collaboration11, 2016本願寺出版社   
『聖地巡礼リターンズ』Collaboration12, 2016東京書籍   
『落語に花咲く仏教 宗教と芸能は共振する』Single02, 2017朝日新聞出版   
『維摩経 とらわれない、こだわらない』Single06, 2017NHK出版   
『聖地巡礼コンティニュード』Collaboration09, 2017東京書籍   
『わたしたちの手塚治虫』Collaboration01, 2018NHK出版   
『歎異抄はじめました 親鸞聖人から届いたメッセージ』Collaboration04, 2018本願寺出版社   
『異教の隣人』Collaboration10, 2018晶文社   
『こどものどうとく 人のきもちがわかる子になる!』Single02, 2019日本能率協会   
『こどものどうとく みんなのルールが守れる子になる!』Single02, 2019日本能率協会   
『日本人にとって聖地とは何か』Collaboration04, 2019東京書籍   
『歎異抄 仏にわが身をゆだねよ』Single05, 2019NHK出版   
『みんな、忙しすぎませんかね? しんどい時は仏教で考える』Collaboration08, 2019大和書房   
Paper
NameCollaborationDateNoteEditorPageOutline
「宗教とケアリング 宗教教育とスピリチュアルケアに関する一考察」Single04, 2001『ケアリング研究への誘い 理論と実践』風間書房  ケアリングという領域と教育という領域とを結びつけるファクターとしての宗教について論考。
「鈴木大拙『日本的霊性』の再考ー現代霊性論との比較ー」Single03, 2006『現代社会と浄土真宗の課題』法蔵館  現代社会の様々な領域において語られる「スピリチュアリティ」。"sprituality″を「霊性」と翻訳したのは鈴木大拙である。大拙の霊性論と、現代人のスピリチュアリティ・ムーブメントとを比較。現代霊性論の陥穽について言及している。21世紀は「霊性の時代」だと予見する哲学者や思想研究者は少なくない。  今こそ、大拙が「霊性」に不可欠の要素と考えた「大地性」と「自己否定」について再考されねばならない。 pp.161-178
「一遍智真の身体性」Single11, 2006『仏教 文学 芸能』思文閣  メアリー・ダグラスは「近代社会は身体性を枯らせていく」ことを喝破していた。その反動であろうか、現代人は宗教に身体性を求める傾向にある。  高い宗教的身体性を有していた一遍を分析することにより、現代の宗教性を解明する手がかりとした。一遍の生活形態への価値観は、その後に大きな影響を与えている。  浄土仏教三祖の中で、一遍の身体性への傾斜は突出している。遊行や踊躍念仏という道を選択した一遍の高い身体性や儀礼について論考。 pp.277~288
「不干斎ハビアン論」Single09, 2008「中外日報」中外日報社  今から約四百年前、『妙貞問答』という著作で仏教・儒教・道教・神道を細密に研究した上でことごとく批判し、その後晩年になってキリスト教の批判書『破堤宇子』を著した不干斎ハビアン(把鼻庵)という人物がいた。元・禅僧であったがクリスチャンへと改宗し、日本人キリシタンの中心的存在として活躍した。日本キリシタン教団の理論的支柱であったと言ってよい。そして、林羅山を始め、多くの論者とも宗教論争を戦わせている。 しかし、なぜか突如としてハビアンはキリシタンを棄教する。彼の著作である『破堤宇子』は、キリシタン教団から「地獄のペスト」と呼ばれ、怖れられたという資料が残っている。 それにしても、ヨーロッパでキリスト教が相対化され、各宗教との比較論が始まる二世紀以上前のことである。ゆえに、その当時、仏教からキリスト教までを批判した地平を見た唯一の人物、世界初の比較宗教学者と言ってもよいかもしれない。そのような人物が、十六~十七世紀の日本にいたこと自体驚きである。 その特異な経歴と著作には興味をもたずにはおれない。ハビアンの生涯、『妙貞問答』、そして『破堤宇子』を分析・解読することによって、彼がたどり着いた世界を垣間見る。そして、実はすべての宗教体系を相対化した先に広がっていた光景は、意外にも現代人の身近なところにある。ハビアンの思想軌跡を追体験することによって、現代人の宗教性の正体も見えてくる。
「浄土をいかに伝えうるか」Collaboration03, 2009『龍谷教学44号』龍谷教学会議  平成六月三日・四日にかけて行われた第四十四回龍谷教学会議におけるシンポジウム「浄土をいかに伝えうるか」を加筆・収録したもの。新宗教の研究として著名な井上順孝氏(國學院大學)と、真宗の信心を医療現場での実践へと展開している宮在幸枝氏(みやざきホスピタル理事長)との鼎談である。 三者三様の意見が衝突するような様相となった。 こちらからは、「対話の言葉を紡ぐ」「宗教性は共振現象によって伝わる」「機能論や象徴論で浄土を語る」などの提案をした。
「藤野節の軌跡」Single06, 2009『節談説教』第三号  節談説教の主流を形成してきた「東保流」を継承しながら、独自の工夫を凝らしてきた藤野宗城に対する論考。 藤野節が形成されるまでの経緯と、これからの展望について言及している。
「真宗とルーテル派ーキリシタンの視点を手がかりにしてー」Single11, 2009『武田龍精先生退官記念論集』法蔵館  真宗教団とプロテスタント特にルーテル派の主張)とは共通点が多い、ということを最初に指摘したのは、十六世紀から十七世紀にかけて来日した宣教師たちだった。 キリシタンが日本にその根を下ろし始めた当時の真宗教団は、石山本願寺を中心として大きな勢力を誇っている。宣教師達はその著書や書簡の中で、本願寺の顕如が日本で最も有力な僧侶で、その宗派は(自分達にとって)最も有害である、としている。フロイス(Luis Frois 1532-1597)は、「これはキリシタンの恐るべき敵である」と書き残している。 ルーテル派との比較と、 (ルーテル派を知る)キリシタン教団から真宗はどのように映ったかを読み解くことによって、真宗という宗教の特性を浮かび上がらせようというのが本稿のテーマである。
日本人による比較宗教論Single03, 2017『行信学報』29号   
「仏教の可能性 震災後の日本と仏教」Single03, 2017浄土真宗本願寺派   
「現代における老いと仏教 他力信心と認知症」Single03, 2019『安居講業記』安居事務所(勧学寮)  2018年度、本願寺派安居における特別講義
Lecture
NameDateOutline
「宗教と芸能 日本仏教と落語」07, 2014 
「宗教と芸能 日本仏教と落語」07, 2014真宗興正派安居での講義をまとめたもの。
「現代を生きる力としての仏教」03, 2015東京大学仏教青年会での講義を収録したもの。『仏教文化 第54号』
「宗教の共生」05, 2017京都大学こころの未来研究所 第一回国際シンポジウムでの講演。各宗教が共生する道筋を提案。
「宗教という営みについて考えるー宗教の機能と社会の構造」10, 2017全国霊感商法対策弁護士連盟での講演。宗教と社会とのせめぎ合いについて。
「宗教・社会・倫理の動的関係」10, 2017宗教倫理学会の基調講演。宗教倫理とは何かについて。
「仏教とSDGs」12, 2017築地本願寺で開催されたSDGsに関するシンポジウムでの講演。仏教の理念とSDGsとの共通課題について言及。
「仏教におけるユーモアの役割」03, 2018武蔵野大学におけるシンポジウムでの講演。「笑い」と宗教をテーマに講演。
「司馬遼太郎の宗教性」03, 2019司馬遼太郎記念会での講演。真宗門徒であった司馬遼太郎の宗教性について。
「現代における老いと真宗ー宗教の救いについて考える」05, 2019宗教的救いと高齢者問題。臨終正念・自然法爾について。
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